CLion をさまざまなハードウェアやツールチェーンで使用できるように設定する方法とオンチップデバッグの方法を学習しましょう。
お好みのマイクロコントローラー上で GDB サーバーを使用してデバッグを実行可能ならば、CLion から特殊な Embedded GDB Server 実行/デバッグ構成を使用してデバッグを実行できます。 この機能は OpenOCD、ST-Link GDB Server、Segger J-Link GDB Server、QEMU、およびその他多くの特殊な GDB サーバーに対応しています。
ウィザードでは、ウィザードの設定で選択された GDB サーバータイプに応じた定義済みの GDB サーバー引数を使用して、Embedded GDB Server(組み込み GDB サーバー)実行構成を作成できます。
CLion は Open On-Chip Debugger によるデバッグに対応しています。 新しい実行/デバッグ構成テンプレートの「OpenOCD Download and Run」を使用し、マイクロコントローラー上でデバッグできます。
CLion で STM32CubeMX のプロジェクトを扱っている場合は、OpenOCD 実行/デバッグ構成が自動的に作成されます。
STM32CubeMX と OpenOCD の統合についての詳細情報
CLion で RTOS を使用したアプリケーションをデバッグする際、タスクリストを含むビューを使用できます。 調査したいタスクに切り替えると、その変数などを確認できます。 FreeRTOS、Zephyr、Azure RTOS がサポートされています。
オンチップデバッグを実行する際は、ペリフェラルを表示できる機能が不可欠です。 CLion では、2 種類の実行/デバッグ構成(Embedded GDB Server と OpenOCD Download & Run)でこのビューを使用できます。 どちらの場合でも、デバッグ開始時に Peripherals(ペリフェラル)タブがデバッグツールウィンドウに表示されます。 お使いのボードに適した .svd ファイルを読み込み、表示したい有効なペリフェラルを選択してください。
PlatformIO は組み込み開発者のプロジェクトを支援するオープンソースプラットフォームです。 埋め込みプロジェクトでそのメリットを得るには、PlatformIO for CLion プラグインをご活用ください。その機能は以下の通りです。
埋め込みプロジェクトで IAR コンパイラー / ツールチェーンを使用している場合、CLion でも同じ作業を行えます。 IAR ツールチェーンを使用するプロジェクトは CLion で正常に読み込まれ機能します。
特記事項:
組み込み開発では、カスタムコンパイラーまたは CLion がネイティブで認識しないコンパイラーを使用していることが多いと思われます。 このようなコンパイラーに関するすべての必要な情報を CLion に伝え、ネイティブでサポートされているかのように動かせるようになりました。
この機能を有効にしてカスタムコンパイラーの定義が含まれる *.yaml ファイルを指定するには、Settings(設定)| Build, Execution, Deployment(ビルド、実行、デプロイ)| Toolchains(ツールチェーン)| Custom Defined Compiler(カスタム定義コンパイラー)を使用します。 CLion チームが用意した構成例をご覧ください。
CLion は MISRA C:2012、MISRA C++:2008、および MISRA C++:2023 を部分的にサポートしています。 これらは自動車産業を中心に組み込み開発で広く使用されているガイドラインです。 CLion の MISRA チェックは、開発サイクルの早い段階で矛盾を検出することでコーディングを高速化します。 現在サポートされているチェックのリストは、CLion のナレッジベースで公開されています。
STMicroelectronics ボードの開発者への朗報です。CLion が STM32CubeMX を統合しました。