ReSharper 20 周年記念!

20 年にわたって開発者ツールの分野をリード

ReSharper は 2004 年以来、.NET 開発者コミュニティの定番ツールとなった Visual Studio Marketplace で 250 万ダウンロードを誇る人気の高い拡張機能です。ReSharper はその初回リリースから直ちにインパクトを与え、開発者によるコードの調査、作成、改善、および保守のあり方を変えました。この拡張機能の主なマイルストーンと今なお続く .NET エコシステムへの影響を詳しく見てみましょう。

2002

2002年1月

.NET Framework 1.0(とその一部の ASP.NET 1.0)、C# 1.0、Visual Studio 2002、Windows Forms、CLR 1.0、および ADO.NET がリリースされました。

2002

Visual Basic .NET(VB.NET)のリリース

2003

JetBrains は IntelliJ IDEA 1.0 での経験と、Java と C# の類似性を利用して ReSharper の開発に着手しました。Visual Studio 拡張機能と .NET IDE の 2 つのプロジェクトが始動しました。

2003年4月

Visual Studio 2003 のリリース

2004

2004年6月

Mono 1.0 のリリース

2004年7月21日 🎉

JetBrains は Visual Studio .NET 2003 の新しい生産性向上拡張機能である ReSharper をリリースしました。

ReSharper 1.0 の搭載機能:

  • 移動操作(Find Usages(使用箇所の検索)、Go to Declaration(宣言に移動)、ショートカット)
  • スマートな型コード補完
  • Live templates(ライブテンプレート)
  • コードハイライト
  • Rename(名前の変更)リファクタリング

興味深いことに、C# パーサージェネレーターは Java で実装されました!

Evgeny Pasynkov

初代 ReSharper 開発者の 1 人

「ReSharper の最初の購入は告知から 10 分後のことでした。非常に感激しました!」

2005

2005 年には ReSharper IDE がほぼ完成していたことをご存知ですか?

Visual Studio 2005 と C# 2.0 がリリースされた後、ReSharper IDE をゼロから C# で制作するには作業量があまりにも大きかったため、そのリリース計画は中止されました。Visual Studio 拡張機能としての ReSharper の売上が伸びており、Visual Studio Marketplace が拡大していたため、既存の拡張機能の改善に専念することにしました。.NET IDE を作るというビジョンが消えることはなく、後に JetBrains Rider としてリリースされました。

ReSharper IDE プロジェクトのコードの一部はそのまま残り、dotPeekdotTracedotMemory、および dotCover で部分的に使用されているスタンドアロンのアプリインターフェースシェル(ツールウィンドウとエディター)、ユニットテストランナー、およびソリューションファイル内の差分比較のアルゴリズムなど、長期にわたって使用されているものもあります。

次のリリースは ReSharper 1.5 で、Extract Interface(インターフェースの抽出)、Extract Superclass(スーパークラスの抽出)、Copy Type(型のコピー)、Introduce Field(フィールドの導入)、Encapsulate Field(フィールドのカプセル化)、Introduce Parameter(パラメーターの導入)、Convert Interface to Abstract Class(インターフェースを抽象クラスに変換)(およびその逆変換)など、16 個の新しいリファクタリングが搭載されました。

次のリリースは ReSharper 1.5 で、Extract Interface(インターフェースの抽出)、Extract Superclass(スーパークラスの抽出)、Copy Type(型のコピー)、Introduce Field(フィールドの導入)、Encapsulate Field(フィールドのカプセル化)、Introduce Parameter(パラメーターの導入)、Convert Interface to Abstract Class(インターフェースを抽象クラスに変換)(およびその逆変換)など、16 個の新しいリファクタリングが搭載されました。

2005年4月

F# 1.0 のリリース

2005年10月11日

dotTrace のリリース

2005年11月

Visual Studio 2005、C# 2.0、.NET Framework 2.0、CLR 2.0 のリリース

2006

2006年1月

ReSharper の初のサードパーティプラグインである NERPA のリリース

このプラグインを作成した Ilya Ryzhenkov は ReSharper の拡張性を高めるため、未来のプラグインへの道を切り開きました。後に JetBrains に入社し、今もプロダクトマネージャーとして ReSharper チームと共にこの仕事に携わっています。

2006年5月22日

ユニットテストのあり方を変えた ReSharper

ReSharper 2.0 は 2 つのバージョンの Visual Studio と C# をサポートしていたこともあり、非常に長期にわたるプロジェクトとなりました。約 2 年の作業を経てようやくリリースされ、C# 2.0、ASP.NET、および Visual Studio 2005 のサポート、9 つの新しいリファクタリング、および画期的なユニットテストランナーが導入されました。また、設定とテンプレートの共有機能も実装されました。

2006年6月1日

主に JetBrains ReSharper と JetBrains dotTrace プロファイラーなどの .NET 生産性ツールに関する豆知識を紹介することを目的とした JetBrains .NET ツールブログが開設されました。

2006年9月14日

dotTrace 2.0(ベータ) がリリースされ、7 年後には別の製品(dotMemory)となるメモリプロファイリングが搭載されました。

2006年11月

.NET Framework 3.0 および Windows Presentation Foundation(WPF)がリリースされました。

2006年12月11日

JetBrains が ReSharper 2.5 をリリース

このバージョンでは IntelliJ IDEA に着想を得た要素を現代的な Windows Forms コントロールに置き換えて UI を更新し、Visual Studio との統合を強化しました。

2007

2007年6月21日

ReSharper 3.0 がフル機能の VB.NET、XML、および XAML サポートに加えて、C#と VB 間のクロス言語機能を搭載してリリースされました。ReSharper 3.0 では、全面改良されたユニットテストランナーであるユニットテストエクスプローラーも導入されました。

2007年11月

C# 3.0、Visual Studio 2008、.NET Framework 3.5 のリリース

2008

Jedi Coding with ReSharper

JetBrains プロダクトマネージャーの Ilya Ryzhenkov が Visual Studio の ReSharper を促進する冗談半分の動画を作成しました。Ilya はこの動画でコンソールアプリケーションを 8 分で完成させ、迅速なコード生成とコード内の移動操作を実演し、ReSharper がコードのリファクタリングと整理に役立つことを示しました。

ReSharper チームがかつて外部ユーティリティアプリで 32 ビット Visual Studio プロセスの制限に取り組んでいたことをご存知ですか?

ReSharper は Visual Studio のメモリ制限に影響を受けており、そのメモリ使用量が複雑なプロジェクトには不適切な数百 MB に制約されていました。さらには .NET による 16 MB ブロックのメモリ割り当てによって深刻な断片化が発生していたため、連続した空きブロックがほとんど残っていませんでした。Leonid Shalupov はこの問題に対処するため、Visual Studio より先に起動して VirtualAlloc/VirtualFree システム呼び出しをインターセプトして断片化を減らすアプリを開発しました。ReSharper サポートチームはこのアプリを Visual Studio の更新によってこの問題が解決されるまでお客様に提供しました。

2008年1月

SWEA を搭載した ReSharper 3.1 のリリース

ReSharper 3.1 はソリューション全体解析(SWEA)を導入した最初のバージョンでした。これは、コードをコンパイルしなくてもソリューション全体で誤った C# コードをその場で検出できる機能です。この独自の機能に匹敵するものは、現在でも他の IDE には存在しません。

2008年3月

ReSharper プロダクトマネージャーは varification をベストプラクティスとして使用することを推奨しています。

ReSharper 4.0 のナイトリービルドに関して、明示的な型から var キーワードへの変換が頻繁に提案されるという苦情が一部のユーザーから寄せられていました。ReSharper プロダクトマネージャーの Ilya Ryzhenkov は自身のブログで白熱した議論を交わし、var の使用によってコードが大幅に改善される理由を説明しました。

ReSharper チームがかつてビルドステータスの表示に信号機を使用していたことをご存知ですか?

誰かがどこかから本物の信号機を JetBrains のサンクトペテルブルクオフィスに持ち込みました。その信号機はハッカソンのときにビルドサーバーに接続され、ReSharper のビルドが失敗するたびに赤に点灯していました。(現在とは異なり)青信号が点灯することはほとんどなかったそうです。

2008年6月10日

JetBrains が ReSharper 4.0 をリリース

ReSharper 4.0 ではソリューション全体解析に加えて、コードクリーンアップ、さらにはライブテンプレートのエディターとマネージャーも導入されました。C# と VB.NET の 2 つの専用エディションでは拡張機能も提供されました。

2008年8月11日

Entity Framework(EFv1)が .NET Framework 3.5 Service Pack 1 と Visual Studio 2008 Service Pack 1 から導入されました。

2008年10月

Mono 2.0 のリリース

2009

2009年3月

ASP.NET MVC 1.0 のリリース

2009年9月

Xamarin for iOS(旧称: MonoTouch 1.0)のリリース

2009年11月19日

Telerik が JustCode を導入

Visual Studio にコード解析とリファクタリング機能を追加する JustCode が C# 開発者向けの魅力的なソリューションとして登場しました。

2010

2010

ReSharper が JetBrains で最も売れる製品となる

JetBrains がまだ対応していない他の市場とテクノロジーが存在する中、ReSharper の収益が IntelliJ IDEA の収益を大きく上回っていた時期がありました。

2010年3月


JetBrains が .NET コードカバレッジツールの dotCover を発表

ReSharper との統合により、dotCover が一部の基本機能でコンソールからのコードカバレッジの実行をサポートするようになりました。

2010年3月

ReSharper 5.0 EAP で Call Tracking(呼び出しトラッキング)と Value Tracking(値トラッキング)を導入

Call Tracking(呼び出しトラッキング)は Find Usages(使用箇所の検索)または Go to Declaration(宣言に移動)を徹底的に実行しやすくする設計になっており、Value Tracking(値のトラッキング)は特定の不正な値がプログラムの特定箇所にどのように渡され、その後どこに渡される可能性があるかを突き止めることを意図したものでした。EAP では Call Tracking(呼び出しトラッキング)、Value Tracking(値トラッキング)、および型階層機能への新しいショートカットである Inspect This(検査)(Ctrl+Shift+Alt+A)も導入されました。

2010年4月

C# 4.0、Visual Studio 2010、.NET Framework 4.0 のリリース

2010年4月7日

ReSharper 5.0 EAP で Structural Search(構造検索)と Replace(置換)を導入

どちらも最も強力な ReSharper 機能の 1 つであり、構造化テンプレートに一致するコードを検出できます。

2010年4月13日

JetBrains が ReSharper 5.0 をリリース

ReSharper 5.0 は以下のような革新的な機能一式を搭載してリリースされました:

  • Call Tracking(呼び出しトラッキング)とValue Tracking(値トラッキング)
  • ループから LINQ への変換
  • 構造化パターン
  • ソリューション全体の警告と提案

その他の重要な更新には、ASP.NET および ASP.NET MVC 開発者向けの拡張ツールセット、プロジェクトのリファクタリングと依存関係ビュー、NUnit のネイディブサポート、Visual Studio 2010 のサポートなどがありました。

Dave Mendlen

Microsoft 開発者プラットフォームおよび
ツールのシニア担当ディレクター

「Microsoft は Visual Studio Industry Partner である JetBrains が Visual Studio 2010 と次世代のアプリケーション開発プラットフォームのサポートに早期に乗り出し、同時に本日 ReSharper 5.0 をリリースしたことを喜ばしく思っています。

ReSharper 5.0 では Microsoft 製品、特に Visual Studio 2010 と .NET Framework 4 を使用する際の設計からデプロイまでの開発プロセスを単純化できます」

2010年10月

APS.NET MVC 3 がリリースされ、Razor 構文が導入されました。

2011

2011年2月

Tales from QA: Pinky and the Brain の公開

当時 ReSharper チームで QA スペシャリストを務めていた Asia Rudenko が漫画を描き、.NET ツールのブログで紹介されました。その中では「正直に言って、最初は ReSharper が世界を征服しようとしているのではないかと思っていました...」と語られています。

2011年2月17日

JetBrains が ReSharper 6 に無料のデコンパイラーを搭載することを発表

JetBrains は ReSharper にデコンパイラーをバンドルすることだけでなく、.NET デコンパイラー兼アセンブリブラウザーである dotPeek の制作についても発表しました。JetBrains は Redgate デコンパイラーが有料製品になることを受けて dotPeek の無償提供を継続することを約束しました。dotPeek という名称は Facebook で実施されたブレインストーミング大会によって選ばれました。

2011年4月

Xamarin.Android(旧称: Mono for Android)のリリース

2011年6月30日

ReSharper 6.0 のリリース

3 つの新しい言語(JavaScript、CSS、HTML)と ASP.NET MVC 3 Razor ビューエンジンのサポート、および JavaScript QUnit テストランナーのサポートを追加することで、ReSharper 6.0 と Visual Studio を最高級のウェブアプリケーション開発環境にしました。

2011年10月19日

Microsoft が Roselyn プロジェクトを導入

2011年11月4日

新しい設定エンジンを搭載した ReSharper 6.1 EAP を公開

ReSharper の設定が改良され、レイヤー化されました。これにより、グローバル、ソリューション単位、チーム単位、または個別に設定を定義できるようになりました。

2012

2012年1月18日

JetBrains が ReSharper SDK を導入

ReSharper 6.1 のリリースでは、ReSharper のプラグインをより簡単に開発できるように設計された別のフレームワークである ReSharper SDK を導入しました。

2012年7月26日

ReSharper 7.0 のリリース

ReSharper 7.0 には Visual Studio 2012 との完全統合機能、Windows Runtime、LightSwitch、SharePoint、および INotifyPropertyChanged のサポート、Extract Class(クラスの抽出)などのリファクタリング、および ASP.NET 4.5 と ASP.NET MVC 4 の初期サポートが導入されています。

2012年8月

C# 5.0 と ASP.NET MVC 4 のリリース

2012年9月

Visual Studio 2012 のリリース

2013

2013年1月24日

Hadi Hariri と Julie Lerman が A Story of Entity Framework and ReSharper に参加

JetBrains デベロッパーアドボケイトが Microsoft リージョナルディレクターと Microsoft MVP との台本なしのウェビナーに参加し、ReSharper のメリットを活用しながら Entity Framework のコードファーストアプローチを実演しました。

2013年3月

ReSharper コマンドラインツールの発表

ReSharper のコードインスペクションを備えたコマンドラインツールである InspectCode を導入することで、ReSharper のコード解析が Visual Studio 以上に拡張されました。

2013年5月

ReSharper 8.0 EAP に NuGet ベースの拡張機能マネージャーを導入

ReSharper 内で拡張機能を管理する方法を導入しました。

2013年7月

ReSharper が優れている理由

このスクリーンキャストでは、ReSharper が大好評 ❤️ な理由を Hadi Hariri が説明しました。

2013年7月18日

ReSharper 8.0 のリリース

ReSharper 8.0 では移動操作に関連する新機能が導入されました。

  • Go to Everything(後に Search Everywhere(どこでも検索)に名前が変更され、他の JetBrains IDE に追加されました)
  • Assembly Explorer(アセンブリエクスプローラー)
  • Navigate to Generic Substitutions(ジェネリック置換要素に移動)
  • Navigate to Assembly Explorer(アセンブリエクスプローラーに移動)

このリリースでは、すべての Visual Studio を対象にプロジェクト依存関係グラフを始めとするアーキテクチャダイアグラムも導入されました。

2013年8月4日

ReSharper に後置補完を導入

ReSharper にプラグインを通して後置テンプレートを導入し、ドットを入力して補完リストからテンプレートを選択することで、入力した式を元に戻さなくても変換できるようにしました。このテンプレートは後で 2015 年に ReSharper 10 EAP で導入され、その後 IntelliJ IDEA とその他の JetBrains IDE に実装されました。

2013年10月

Mono 3.0、.NET Framework 4.5、Visual Studio 2013、ASP.NET MVC 5 がリリースされました。

2013年11月7日

ReSharper SDK を NuGet で提供開始

以前は MSI インストーラーとして提供されていた ReSharper SDK が ReSharper 8.1 EAP からは NuGet パッケージとして出荷されるようになりました。

2013年11月27日

JetBrains が dotMemory を単独製品として導入

dotTrace メモリプロファイラーがゼロから開発し直され、まったく新しい .NET メモリプロファイリングを体験できる dotMemory としてリリースされました。

2014

2014年4月1日

Clippy が ReSharper に搭載

Office 2003 のサポート終了に伴い、ReSharper 内で Clippy に別の役割を与えることにしました。当初はエイプリルフールの冗談であったものが実際に機能する拡張機能に生まれ変わりました。その動作は作者である Matt Ellis が用意したスクリーンキャストで確認できます。

2014年4月

Microsoft が Roslyn をオープンソース化し、ReSharper はその不採用を決定

Microsoft は Microsoft Build 2014 カンファレンスで Roslyn プロジェクトをオープンソース化し、Visual Studio 2013 の言語統合のプレビューをリリースしました。JetBrains はより柔軟でイノベーションの機会を提供する ReSharper 独自のコード解析エンジンの使用と開発を継続することを決定しました。

2014年10月30日

Telerik が JustCode の Roslyn への移植を発表

ReSharper とは異なり、JustCode は Roslyn を独自のコード解析エンジンに追加することを決定しました。

2014年11月19日

ReSharper Ultimate の発表

ReSharper Ultimate のリリースでは、.NET 関連の製品ラインナップを更新しました。従来の 3 つの ReSharper エディション(フル、C#、VB.NET)が ReSharper、ReSharper C++、および ReSharper Ultimate に置き換えられ、ReSharper Ultimate には ReSharper と ReSharper C++ のほか、dotCover、dotTrace、および dotMemory が含まれるようになりました。

2014年11月

Visual Studio の初のコミュニティバージョンである Visual Studio Community 2013 のリリース

2014年12月12日

ReSharper 9.0 を dotTrace 6.0、dotCover 3.0、dotMemory 4.2、dotPeek 1.3、統合インストーラーと共にリリース

ReSharper 9.0 の主な内容は、Visual Studio 2015 Preview、C# 6.0、および正規表現のサポートでした。また、Go to Action(アクションに移動)や Navigate to Exposing APIs(公開している API への移動)などの新しい移動機能と型依存関係ダイアグラムも導入されました。dotTrace 6.0 にはタイムラインプロファイリングモードが導入されました。さらに、すべての JetBrains .NET ツールで単一のインストーラーが使用されるようになりました。

2015

2015年3月4日

JetBrains が dotMemory Unit を導入 🛠️

メモリプロファイラーの機能でユニットテストフレームワークを拡張する新しいツールである dotMemory Unit のリリースを発表しました。

2015年4月

Visual Studio Code 1.0 と Mono 4.0 のリリース

2015年4月8日

ReSharper C++ 1.0 のリリース

Visual Studio を使用する C++ 開発者の作業を改善するため、新製品の ReSharper C++ 1.0 が ReSharper Ultimate ファミリーに追加されました。ReSharper C++ は強力な移動操作、コーディング支援、コード生成など、ほとんどの ReSharper の機能を継承しており、ゲーム開発者向けの JetBrains Rider と CLion(Nova エンジン)で C++ のサポートを実現するエンジンとなりました。

2015年6月

Visual Studio Code 1.0 と Mono 4.0 のリリース

2015年7月

ユニバーサル Windows プラットフォーム(UWP)と Visual Studio 2015 のリリース

2015年8月10日

DevExpress が CodeRush の Roslyn への移植を発表

DevExpress が CodeRush for Roslyn という新製品をリリースしました。この製品では前身の CodeRush Classic とは異なり、独自のコードエンジンの代わりに Roslyn が使用されています。

2015年8月19日

実行構成の機能を搭載した ReSharper 9.2 のリリース

実行構成は単一のソリューション内で複数の実行構成を作成、管理、および実行できるまったく新しい機能でした。

2015年10月

.NET Framework 4.6 のリリース

2015年10月15日

JetBrains が冗長な再ビルドを回避する ReSharper Build を導入

ReSharper Build は 2005 年当初は社内ツールでしたが、後にソリューションのビルド時間を短縮する ReSharper 10 の新機能に生まれ変わりました。これにより、Visual Studio のビルド管理が更新を必要とするプロジェクトにのみヒューリスティックを適用するシステムに置き換えられました。

2015年10月16日

JetBrains が ReSharper Ultimate ツールのバージョン管理の変更を発表

JetBrains の .NET ツールコレクションに含まれる個々の製品は元々は別々に進化していましたが、この状況は共通インストーラー、共有アセンブリ、リリースサイクルの同期、ライセンス管理の一元化などを導入した ReSharper Ultimate の発表によって一変しました。ReSharper 10 以降ではすべての .NET ツールのバージョンが同一になり、互換性が保証されるようになりました。

2015年12月10日

JetBrains がリブランディング!

ReSharper Ultimate を含む拡大する JetBrains 製品スイート全体で一貫したアイデンティティを確保するため、ブランドを刷新しました。

2016

2016年1月13日

JetBrains がスタンドアロン版 .NET IDE のビジョンを再考して Rider プロジェクトを発表

JetBrains は NDC London で IntelliJ Platform と ReSharper をベースとした 64 ビットクロスプラットフォーム C# IDE である Rider を発表しました。Rider では ReSharper の機能を JVM ベースの IntelliJ Platform に再実装するのではなく、高速なカスタムバイナリプロトコルで通信するヘッドレスモードで ReSharper を使用しました。バックエンドは C# で書かれた .NET または Mono で動作する ReSharper であり、フロントエンドは IntelliJ Platform の API を利用する Kotlin で書かれました。

2016年6月

.NET Core 1.0 と ASP.NET Core 1.0 のリリース

2016年8月18日

ReSharper Ultimate 2016.2 のリリース

このリリースの主な内容は、ASP.NET Core 1.0 プロジェクトと .NET Core 1.0 プロジェクトのサポート、構造内の移動、およびソース内とテキストファイル内の任意のテキストに移動できる Go to Text(テキストに移動)でした。

2017

2016年9月

.NET Standard 1.0 のリリース

2017年3月

Visual Studio 2017 と C# 7.0 のリリース

2017年4月3日

ReSharper Ultimate 2017.1 のリリース

このリリースでは Visual Studio 2017、C# 7.0 のローカル関数と throw 式、Visual Studio 2017 での .NET Core ユニットテスト、EditorConfig のサポート(全言語対象)などのサポートが導入されました。

2017年5月

.NET framework 4.7 と Mono 5.0 のリリース

2017年8月3日

JetBrains Rider のリリース

Rider の開発は私たちにとって大きな成果でした。クロスプラットフォームの C# IDE という夢が実現しただけでなく、ReSharper プラグインを再利用可能な ReSharper バックエンドに変換し、他の JetBrains 製品もサポートできるようになりました。Rider はシームレスな UI と UX を通じて生産性を向上させ、32 ビットプロセス外でコード解析を実行することで、ReSharper の潜在能力を表に出しました。

2017年8月

.NET Core 2.0 のリリース

2018

2018年8月21日

ReSharper Ultimate 2018.2 のリリース

このリリースの主な内容は、C++/CLI と C# 7.3 のサポート、ReSpeller とのスペルチェックの統合、Blazor の初期サポートなどでした。

2018年12月

Blazor Server(SignalR を使用してサーバー上で実行)が .NET Core 3.1 の一部としてリリースされました。

2019

2019年4月30日

ReSharper Ultimate 2019.1 のリリース

このリリースでは、ReSharper C++ に初期の C# 8.0 サポートと最初の Unreal Engine 開発者向けの機能セットが導入されました。

2019年4月

.NET Framework 4.8 と Visual Studio 2019 のリリース

2019年6月

ReSharper がプロジェクトモデルをディスクから非同期で読み取ることをご存知ですか?

ReSharper がディスクからプロジェクトモデルを直接読み取れるように改善しました。これにより、UI スレッドの依存関係と複数のターゲットフレームワークによる制限の影響を受けていた Visual Studio の COM API を回避します。Roslyn は考慮されましたが、要件を満たしていませんでした。この対応により、大規模なプロジェクトモデルを効率よく処理するために不可欠な UI 以外のスレッド書き込み操作が容易になりました。バックグラウンドスレッドでの差分を計算し、必要に応じて UI をシームレスに更新する仕組みを開発しました。

2019年7月

Mono 6.0 のリリース

2019年9月

.NET Core 3.0 と C# 8.0 のリリース

C# 8.0 では null 許容参照型が導入され、その実装は ReSharper の null 解析に大きく基づいていました。

2019年12月11日

新しい .resx エディターを搭載した ReSharper Ultimate 2019.3 のリリース

ReSharper 2019.3 にはまったく新しい Localization Manager(ローカライゼーションマネージャー)が導入され、ソリューション内の多数の .resx ファイルをより効率よく扱えるようになりました。このリリースでは C#8.0 のサポートも改善され、ReSharper および dotTrace コマンドラインツールで Linux と macOS がサポートされるようになりました。

2019年12月

.NET Core 3.1 のリリース

2020

2020年5月

Blazor WebAssembly(クライアント側の WebAssembly で実行)が .NET Core 3.2 の一部として公式リリースされました。

2020年7月15日

JetBrainsが .NET ツールのライセンス体系を更新して dotUltimate サブスクリプションを導入

.NET ツールのライセンス体系を 3 つのオプションに分けて合理化しました。

  • すべての .NET ツールと VS 拡張機能を含む新しい dotUltimate ライセンス。
  • ReSharper と ReSharper C++ 両方に対応する ReSharper サブスクリプション。
  • スタンドアロン版 .NET IDE に対応する Rider サブスクリプション。

既存の ReSharper Ultimate と ReSharper Ultimate + Rider のライセンス所有者は自動的に dotUltimate にアップグレードされました。

2020年10月

ReSharper 2020.3 EAP に動的プログラム解析(DPA)による割り当てのトラブルシューティング機能を導入

DPA は常にバックグラウンドで動作し、アプリケーションのさまざまな問題をチェックするメモリプロファイリングプロセスです。DPA を使用すると、メモリの使用状況を自動的に解析し、診断が難しいメモリ割り当ての問題を本番に反映させる前に検出できます。

2020年11月

.NET 5 と C# 9 のリリース

2021

2021年4月28日

JetBrains が ReSharper の Visula Studio 2022(64 ビット)への対応を発表

Visual Studio 2022 が 64 ビット対応になるという発表は ReSharper チームにとって大きな転機となりました。なぜなら、2017.1 リリース以降の JetBrains Rider が 64 ビットに対応可能であることをすでに認知していたためです。この時点ではこの変更が製品のパフォーマンスにもたらす影響を調査し始めました。

2021年11月

.NET 6、C# 10、Visual Studio 2022(64 ビット)のリリース

2021年12月8日

ReSharper 2021.3 のリリース

このリリースの主な内容は、Visual Studio 2022 のサポート、C# 10 機能の追加、および null 許容参照型のサポートの改善でした。

2022

2022年10月


JetBrains Fleet のパブリックプレビュー開始と C# のサポート

ReSharper のコード解析エンジンが新製品の JetBrains Fleet に使用されるようになりました。
JetBrains Fleet の最初のリリースでは、強力な開発ツールになり得る機能を備えた軽量な分散型の多言語コードエディターが導入されました。このエディターは新しいユーザーエクスペリエンスに重点を置きながら、既存の JetBrains のテクノロジーを活用してコラボレーションとパフォーマンスを強化します。

2022年11月

.NET 7、C# 11.0、MAUI のリリース

2022年11月2日


.NET のインスペクションを搭載した Qodana 2022.3 EAP のリリース

ReSharper コード解析を CI/CD サーバー上の IDE の外で実行するには ReSharper コマンドラインツールの InspectCode を使用するしかないという状況が長らく続いていました。このリリースでは ReSharper をベースとし、.NET プロジェクトの静的解析を実現する JetBrains のコミュニティリンターである Qodana も公開されました。

2023

2023年6月26日

AI Assistant を ReSharper 2023.2 に搭載

プログラミングの質問に回答し、トラブルシューティング、リファクタリング、ドキュメント作成、およびその他の開発ワークフローを支援するように特別に設計された AI 駆動型チャットである JetBrains AI Assistant の早期実装を ReSharper に導入しました。AI Assistant は JetBrains AI サブスクリプションで使用できる追加機能です。

2023年8月2日

ReSharper 2023.2 のリリース

このリリースでは C# のサポートが改善されただけでなく、ユニットテストの作成とその中の移動操作を容易にする機能と新しい予測デバッガーモードが導入されました。

2023年11月

.NET 8 と C# 12 のリリース

2023年12月7日

ReSharper の新しい組み込み文法・スペルチェッカーに Grazie を採用

20 を超える言語をサポートする JetBrains Grazie が ReSharper に統合され、ReSharper がサポートするプログラミング言語(C#、C++、VB.NET)やマークアップ言語(HTML、XML、XAML)、さらにはコメント内の自然言語の誤りを検出する機能が組み込まれました。

2023年12月7日

ReSharper の AI Assistant がプレビューを終了

JetBrains AI Assistant がコンテキスト認識型 AI チャット、AI アクションのプロジェクト認識の向上、AI による複数行コード補完、ユニットテストの生成、XML ドキュメントの作成、カスタムプロンプトのライブラリ作成機能など、生産性を高める多数の新機能や機能改善と共に一般公開されました。

2024

ReSharper のコンポーネントモデルの継続的な進化

ReSharper のアーキテクチャはコンポーネントモデルを中心に大きく進化してきました。当初は静的 XML で構成された Java のサービスロケーターを使用していましたが、その後は属性が指定されたリフレクションベースのコンポーネントに移行しました。これによって構成ファイルが廃止されましたが、コンテナーは静的のままとなりました。

動的なプラグインの読み込みをサポートするために即時の再構成を実現する IViewable<T> が導入されましたが、これは非常に複雑であることが分かりました。そこで、ReSharper を再起動せずにコンテナーをシャットダウンしてアセンブルし直す手法が代わりに開発されました。

2020 年にはコンポーネントモデルがシングルプロセスとデュアルプロセスの両方の環境向けに作り替えられ、プロセスプロキシが可能になりました。現在の取り組みはパフォーマンス改善を中心としており、継続的なアーキテクチャ上の問題を引き起こしているオンデマンド読み込み用のマルチスレッドコンテナーの構築に重点を置いています。

ReSharper の未来

ReSharper の未来に対するビジョンには、他の JetBrains 製品との統合、AI 機能の強化、およびできる限りユーザーからのフィードバックと要望に沿った ReSharper のパフォーマンス改善などがあります。また、最新の C# および .NET に関する更新も引き続き提供し、韓国語、中国語、および日本語ユーザー用にローカライズされたバージョンの出荷を計画しています。

ReSharper 2024.2 に導入される AI の機能強化を少しだけご紹介します。

お知らせください →
このタイムラインに追加すべきものがある場合や、誤りを見つけた場合はお知らせください。
コメントが採用された方には ReSharper T シャツまたは JetBrains グッズストアのバウチャーをプレゼントします!

ReSharper ユーザーの声