PyCharm 2024.1.1 の新機能

Community Edition の AI Assistant、Search Everywhere(どこでも検索)の Endpoints(エンドポイント)、ノートブックとスクリプト間の横断的な操作とリファクタリング

Community Edition の AI Assistant

PyCharm 2024.1.1 では PyCharm Community Edition に AI Assistant が導入されました。 Community または Professional エディションで AI Assistant の機能を活用するには、専用のプラグインをインストールし、有効な JetBrains AI サブスクリプションを用意してください。

すべてのセットアップが完了したら、製品内のオンボーディングツアーを開始して AI Assistant の機能を知ることができます。これによってコーディングエクスペリエンスを強化し、これまで以上に生産性を向上させることができます。

Endpoints(エンドポイント)ツールウィンドウの改善

2023 年 Django 開発者アンケートの結果から、Django 開発者の 33% がプロジェクトに Flask と FastAPI も使用していることが分かりました。 このような開発者の作業効率を高めるため、PyCharm がウェブアプリケーションごとにエンドポイントをグループ化するようにしました。

PyCharm の Endpoints(エンドポイント)ツールウィンドウは、Django プロジェクトのルーティングシステムでの include() の使用を認識し、エンドポイントルートを表示できるようになっています。

Search Everywhere(どこでも検索)ダイアログに専用の Endpoints(エンドポイント)タブが追加されました。 覚えている範囲で URL を入力し始めるだけで、表示されるリストから必要なエンドポイントを選択できます。

Jupyter Notebook

ノートブックとスクリプト間の横断的な操作とリファクタリング

この待望の機能により、PyCharm でのノートブックの操作が Python ファイルの操作と同じくらい簡単になりました。 宣言と使用箇所を検索し、Rename(名前の変更)リファクタリングを使用し、提供された一連のコードインスペクションを活用できます。

Jupyter ノートブックから gist を作成する機能

非常に便利なノートブックの共有手段である GitHub gist が PyCharm で完全にサポートされることになりました。 ノートブックから gist を作成するには、エディターのタブを右クリックして表示されるコンテキストメニューから Create Gist(Gist の作成)を選択します。 または、Project(プロジェクト)ツールウィンドウで複数のファイルを選択し、まとめて共有することも可能です。

DataFrame の統計と分布ヒストグラム

DataFrame の基本統計を Jupyter ノートブックと Python スクリプトのヘッダーで直接素早くレビューできます。 また、ヒストグラムがヘッダーに組み込まれたことで、データ分布の視覚的な概要を瞬時に確認できるようになりました。 この機能はデフォルトで無効になっているため、有効化するには DataFrame の右上にあるヒストグラムアイコンをクリックし、Compact(コンパクト)または Detailed(詳細)ビューを選択してください。

Jupyter ノートブックの TODO および FIXME コメントのハイライト

PyCharm が Jupyter ノートブックの TODO コメントと FIXME コメントを認識し、これらをハイライトして発見しやすくし、TODO ツールウィンドウに追加するようになりました。これにより、ユーザーが次にやるべきことを常に認識できるようになりました。

AI Assistant: Jupyter ノートブックのセルの説明

AI Assistant が Jupyter セルのコードを説明できるようになりました。説明の精度を高めるため、Jupyter ノートブック全体がコンテキストと使用されます。

IPython コンソールの構成ファイルのサポート

PyCharm で構成ファイルを使用して IPython コンソールを自動的に構成できるようになりました。 これには依存関係を使用するたびに手動でインポートする必要がなくなる、といったメリットがあります。