外部リンターが有効である場合の借用チェッカーエラーについて、変数の有効期間の可視化を実装しました。
外部リンターを使用している場合、Problems(問題)ツールウィンドウで新しい Project Errors(プロジェクトエラー)ビューを使用できるようになりました。
RustRover が Cargo.toml
ファイル内にある未使用の依存関係を検出し、簡単に除去するためのクイックフィックスオプションを提案するようになりました。
ワークスペースから除外されていたクレートが Attach Cargo Projects(Cargo プロジェクトのアタッチ)ウィンドウに表示されるようになりました。
Rustfmt を組み込みのフォーマッターの代わりにデフォルトで有効にしました。 これは Settings(設定)| Rust | Rustfmt でいつでも調整できます。
JetBrains AI Assistant を強化するためにゼロから設計された JetBrains 独自の大規模言語モデル(LLM)である Mellum を RustRover に完全に統合しました。 これにより、より高速、スマート、かつコンテキストの認識精度が向上したクラウドコード補完を実現しています。
Mellum の強みは速度と精度だけではありません。IDE との緊密な統合にもメリットがあります。 Mellum がコンテキストを認識し、各プロジェクトのニーズに合ったコードを提案できるのは、そのようなクライアントサイドの IDE とサーバーサイドの AI ロジックの相乗効果によるものです。
詳細については、こちらのブログ記事をご覧ください。
新しい Fix with AI(AI で修正)クイックフィックスアクションを Alt+Enter ショートカットで使用できるようになりました。
優先する AI チャットのモデルを Google Gemini、OpenAI、またはマシン上のローカルモデルから選択できるようになりました。 この選択肢の拡大により、特定のワークフローに合わせて AI チャットの回答をカスタマイズできるようになり、より適合性の高いパーソナライズされたエクスペリエンスを得られるようになりました。
このアップデートでは、AI Assistant が提案時に考慮するコンテキストの管理をより透明化し、直感的にしました。 改良された UI ではコンテキストとして含まれるすべての要素を表示し、管理できるようにすることで、完全な可視性と制御を実現しています。 開いているファイルとその中で選択されたコードがコンテキストに自動的に追加されるようになったため、必要に応じてファイルの追加と除去を簡単に行い、ワークフローに合わせてコンテキストをカスタマイズできます。 また、プロジェクト全体の説明を添付し、コードベース全体にわたって AI Assistant の回答をガイドすることができます。
その他の改善点として、テスト失敗の出力内の panic バックトレース付近に Explain with AI(AI で説明)インレイボタンを追加しています。
AI Assistant でのクラウドベースのコード補完は、AI Pro サブスクリプションまたは体験版でのみの提供となりますのでご注意ください。 ローカルコード補完は有料の RustRover サブスクリプションにバンドルされており、デフォルトで有効化されています。
新しいターミナルでの cargo test
コマンドの補完では、テスト関数とその関数を含むモジュールが提案されます。
新しいターミナルは、Settings(設定)| Tools(ツール)| Terminal(ターミナル)| Enable New Terminal(新しいターミナルを有効にする)で有効にできます。
エディターからの変更の直接コミット、Git Log(Git ログ)ツールウィンドウの Branches(ブランチ)ペインでのタグの表示、リポジトリのシャロークローンなどの機能を使用できるようになりました。 Diff ダイアログでのファイルのパスの表示や「ようこそ」画面でのブランチ名の表示などのその他の UI 改善により、使いやすさが向上し、移動操作がより容易になりました。
このアップデートでは、コードレビューを合理化するためのプルリクエストやマージリクエストのタイトルと説明のほか、新たに作成されたシェルブ変更リストのタイトルを AI で生成できるようにもなっています。
上記に加えて IDE の全体的なパフォーマンスも改善し、煩わしいフリーズも解消しました。 また、RustRover 2024.3 には UI の改善や WSL 内のプロジェクトのサポートの改善など、IntelliJ IDEA の最新の更新も反映されています。