WebStorm 2019.2には、JavaScriptとTypeScriptに対するコード補完の大幅な強化、Vue.jsのサポート強化、20言語以上のシンタックスハイライト、デストラクチャリング用の新しいインテンションなどが含まれています。
補完ポップアップが刷新され、より洗練された外観になりました。
JavaScriptとTypeScriptのコード補完表示がより分かりやすく、一貫性のあるものになりました。 シンボルの定義箇所を簡単に特定して、それが標準言語APIの一部であるかどうかを確認できるようになりました。 また、複数箇所で定義されているシンボル用に新しいアイコンが追加されました。
新しい Propagate to destructuring インテンション(Alt-Enter)を使うと、可能な場合に別のデストラクチャリングで追加の変数を置き換えることができます。 デストラクチャリングを完全に削除するには、Replace destructuring with property or index access というインテンションアクションを使用してください。
条件文のブール式に不必要な部分がある場合、IDEが警告を表示し、その単純化方法を提案するようになりました。
JavaScriptまたはTypeScriptファイル内のシンボル名を変更する際、IDEが動的な使用箇所をまとめて、デフォルトでそれらをリファクタリング対象から除外するようになりました。 これにより、リファクタリングの精度が向上し、Refactoring Previewツールウィンドウで正確にリネームすべきものをより細かくコントロールできるようになりました。
Vue.jsアプリケーションでVuetify、BootstrapVue、Quasarをお使いですか? これらや他のVueコンポーネントライブラリのコンポーネントとそのプロパティに対するコード補完がより正確になりました。 これらは、当社がIDEでこれらのライブラリを処理するために適用した新しいアプローチにより実現しました。
WebStormでPHPやPythonのファイルを時々見る必要がありますか? IDEに同梱されたTextMate文法ファイルコレクションにより、追加設定を行うことなくこれらの言語やその他多くの言語でシンタックスハイライトを利用できるようになりました。
function
を誤ってfuntcion
やfnction
と入力したご経験はありませんか? コード補完がこの種のエラーを認識できるようになりました。また、引き続き最適なオプションを提案します。 これはすべてのサポート対象言語とすべてのシンボル(キーワード、クラス、関数、コンポーネントその他)で機能します。
WebStormでシェルスクリプトのコーディング支援を利用できるようになりました。 コード補完が.sh
ファイルと.bash
ファイルで機能し、新しい実行構成を利用できるようになり、IDEにリンティング用のShellCheckやコード整形用のshfmtが統合されました。
新しいDuplicate code fragmentインスペクションを使用して、プロジェクト内の重複コードを見つけられるようになりました。 その場でコードをチェックし、エディタ内で即座に潜在的な重複箇所をハイライトします。 この機能はJavaScript、TypeScript、CSS、Sass、SCSS、Lessで動作します。
複数の.editorconfig
ファイルを追加することで、複数プロジェクトのさまざまな部分で異なるコードスタイルを維持できるようになりました。 長年サポートされてきた標準的なEditorConfigオプションのほか、使用可能なすべてのIDEコードスタイルオプションを網羅したIDE固有のプロパティを使用できるようになりました。
WebStormでプロジェクトを開いている状態で別のプロジェクトを開きたい場合、この2つめのプロジェクトをすでに開いているプロジェクトに結合し、両方のプロジェクトを同じIDEウィンドウに表示できるようになりました。 結合したプロジェクトを閉じたい場合は、Projectビューで対象プロジェクトのルートを右クリックし、Remove from Project View を選択してください。
更新されたIDE環境設定のPluginページでは、必要なプラグインを探しやすくなっています。プラグインの説明が利用可能なプラグインのすぐ横に表示されるようになりました。 Updatesタブを削除しましたが、Installedセクションのプラグインの横に新しいUpdateボタンを追加しました。
ダウンロード済みのプラグインをすべて無効化、または再有効化するには、歯車アイコンをクリックして適切なオプションを選択してください。
このIDEは、.gitignore
ファイルでファイル名やフォルダ名のコード補完機能を提供します。 名前の上でCmd/Ctrl-クリックすると、Projectビュー内の対象ファイルやフォルダにジャンプできます。 Local Changesタブから.gitignore
に素早くファイルを追加できるようになりました。Unversioned ファイルグループで対象ファイルを右クリックしてAdd to .gitignoreを選択してください。