JupyterHub 2.0 のサポート、リモート Jupyter サーバーにファイルをコピーする機能、ランタイム補完、および DataSpell オンボーディングツアー
2022 年最初の DataSpell リリースでは、リモート Jupyter サーバー接続の改善、コードインサイトの強化、およびユーザビリティ関連の修正が行われています。
リモート Jupyter サーバーへのマルチユーザーアクセスを提供する JupyterHub プラットフォームがバージョン 2.0 にメジャーアップグレードされ、ロールとスコープが導入されました。 DataSpell 2022.1 では新しいバージョンで行われた API の変更が取り込まれており、Jupyter や JupyterHub 1.0 サーバーの接続方法と同様に、URL で Jupyter 2.0 に接続することができます。 File(ファイル)| Add Jupyter connection...(Jupyter 接続の追加...)を選択し、JupyterHub サーバーの URL を貼り付けると、DataSpell ワークスペースから直接 Jupyter ノートブックを操作できます。
DataSpell 2022.1 より、ローカルおよびリモート Jupyter インスタンス間でファイルコピー操作を行えるようになりました。 また、2 つのリモート Jupyter インスタンス間でコピーすることも可能です。 これにより、データとノートブックの交換が単純化され、プロジェクトを同期しやすくなります。 ファイルのコピーと貼り付けの操作には、コンテキストメニューまたはキーボードショートカットを使用できます。
セル出力をセルソースと共にコピーおよび貼り付けできるようになりました。 コマンドモードでのセル操作に関わる多数の重要なバグが修正されたほか、この機能によってノートブックの構造変更がさらに簡単になり、明確な構造を維持しやすくなっています。
対話型出力(Plotly、Bokeh など)の外観がダーク IDE テーマに合わせて調整され、他の UI と同じように表示されるようになりました。
PyCharm の静的コード解析による Python コード補完に、Jupyter ランタイム補完が加わりました。 様々なユースケースがありますが、これは動的クラスの属性を補完するものです。
データサイエンスルーチンにオブジェクト指向プログラミングを含めることで、コードの表現力と再利用性を高められるようになりました。 Jupyter ノートブックで Extract Superclass(スーパークラスの抽出)アクションを使用できるようになったため、Python クラスの操作がより簡単になりました。
新しい DataSpell ユーザーは、この 10 分間のツアーでワークスペースでのファイルとフォルダーの操作方法に関する概要を学ぶことができます。 セル操作、コード作成支援、およびセルの実行とデバッグといった Jupyter ノートブックの多数のルーチンについても紹介されています。
ツアーを開始するには、メインメニューから Help(ヘルプ)| Learn IDE Features(IDE 機能の学習)を選択してください。
DataSpell 2022.1 ではバンドルの Grazie プラグインによって 15 言語に対応した文法とスペルのチェックが入力中に提供されるため、自然言語に関する問題を回避することができます。