GoLand 2024.2 には以下のような新しい IDE 機能と新しい Go 機能のサポートが含まれています。
この新バージョンでは複数の UX と AI の改善も行われています。それでは始めましょう!
GO MOD CACHE
ディレクトリのスキャンを最適化し、プロジェクトをより素早く開けるようにしました。
スマートモードが有効でない場合に Run configurations(実行構成)メニューから Run(実行)アクションを呼び出せるようになりました。また、コードを実行するためのガターアイコンも使用できます。これにより、インデックスの作成が完了する前にテストとプログラムを実行できるようになりました。
最も一般的なウェブフレームワークに対し、Show all endpoints of module(モジュールのすべてのエンドポイントを表示)、Generate requests(リクエストの生成)、Go to(移動)などの URL 関連の機能一式を使用できるようになりました。
GoLand で型の逆推論が完全にサポートされるようになったため、Type Info(型情報)アクションに型の逆推論を追加しました。
GoLand で複雑なコードサンプルをさらに読みやすくなりました。呼び出し式のクイックドキュメントポップアップにインスタンス化された型が表示されます。
JetBrains はユーザーがより良いコードを書くための支援に常に取り組んでいます。
当リリースでは、新しい Replace ‘if’
with ‘switch’
('if' を 'switch' に置換)インテンションアクションによってこの取り組みの実現に努めました。このアクションにより、コードの読みやすさ、変更しやすさ、保守のしやすさが大幅に改善されます。
GoLand 2024.2 では問題の誤検出が少なくなり、ジェネリクスのサポートが改善されています。
Dev Container の新しい実装では、ローカル開発とほぼ変わらない感覚のスムーズなユーザーエクスペリエンスが提供されるようになりました。さらに、コンテナーとボリュームがコンテナーの起動プロセスが中断された場合でも保持されるようになりました。
Dev Container の作成と管理が Services(サービス)ツールウィンドウに移動されました。これらすべての変更により、コンテナーの操作がより分かりやすく自然になっています。
GoLand 2024.2 では、リモート環境の操作に悪影響を及ぼす可能性のあるさまざまな問題とバグの修正に注力しました。また、WSL の操作に関する多数のユーザビリティ関連の問題を修正しました。
Terraform プラグインのコーディング支援機能を大幅に拡張しました。
行全体コード補完を Terraform 開発で使用できるようになりました。この機能はローカルの大規模言語モデル(LLM)を使用してコードの行全体を予測することで生産性を向上させます。
Terraform のエディター内言語サポートにより、コンテキストを認識するコード補完、改良された構文ハイライト、クイックフィックスの提案を伴う高度なエラー検出などのコードインサイト機能が提供されるようになりました。また、Terraform の自動補完と構文ハイライトがインデックス作成が完了する前でも動作するようになったため、より素早くコーディングに着手できるようになっています。
VS Code から GoLand に設定を移行できるようになりました。IDE の初回起動時には、マシン上で検出された他の IDE の設定リストが記載された Import Settings(設定のインポート)ダイアログが表示されます。
選択を確定して Import Settings(設定のインポート)をクリックすると、VS Code の設定が移行されます。
GoLand に Alpine イメージの musl ライブラリに対してコンパイルされた Delve デバッガーが含まれるようになったため、Docker の実行ターゲットとの互換性が確保されています。
これにより、Alpine イメージライブラリがないために発生していた No such file or directory エラーが解決しています。
Customize Main Toolbar(メインツールバーのカスタマイズ)ダイアログのレイアウトと UI 要素の動作を改良したことにより、より直感的で整然としたデザインになりました。メインツールバーでより簡単にアクションの検索、追加、および削除を行えるようになりました。
プロジェクトの履歴をより分かりやすく表示するため、Git ツールウィンドウの Log (ログ)タブにあるコミットグラフを改修してブランチラインの色分けとレイアウトを改良しました。重要なブランチラインは指定された色を維持したままグラフの左側に残るため、識別と追跡が容易になっています。
Local History(ローカル履歴)ダイアログの UI をモダンなものにしました。また、ディレクトリへのアクセス時にダイアログの変更のリストの横に差分ビューが表示されるようになったため、変更を理解しやすくなっています。
従来の Linux 版の GoLand では IDE の右側にウィンドウコントロールが配置されていましたが、このリリースでは Linux のデスクトップ構成で指定されたウィンドウコントロール設定に合わせてウィンドウコントロールが自動的に調整されるようになりました。この小さくも重要な変更により、個人の好みに合ったレイアウトを維持できるようになっています。
GoLand 2024.2 では中国のユーザー向けにセットアップが単純化されています。この地域向けの GOPROXY を自動的に事前選択するようにしたため、構成に必要なステップが少なくなっています。カスタムプロキシを使用する場合は、Settings(設定)| Advanced Settings(高度な設定)でこの自動切換えを無効にできます。
世界中の Go 開発者がそれぞれの母国語で IDE を使用することにメリットがあるのは自明です。
中国語、韓国語、および日本語を母国語とするユーザーの IDE エクスペリエンスを改善するため、これらの言語のサポートをバンドル化しました。
GoLand で人気のある Kubernetes プラグインをバージョン 2024.2 からバンドル化することにしました。
GoLand を開くだけで、クラスターの管理を IDE 内で直接開始できます!
GoLand は WebStorm と IntelliJ IDEA IDE の更新を継承しています。ご確認ください!