IntelliJ IDEA 2023.3 リリースは AI Assistant の継続的な進化を象徴し、技術プレビュー段階を経て数々の目覚ましい改良が施されています。 このバージョンでは他の部分でも最新の Java 21 の機能が包括的にサポートされており、編集アクションを備えた直感的なフローティングツールバー、デバッグワークフローを強化する Run to Cursor(カーソル位置まで実行)インレイオプションが実装されています。 IntelliJ IDEA Ultimate では初期状態でシームレスな Kubernetes 開発エクスペリエンスを提供しています。
JetBrains IDE の生産性を向上させる多数の新機能と改善が盛り込まれた JetBrains AI Assistant が一般公開されました。
最新の更新にはエディター内に直接生成するように強化されたコード生成機能、ユーザーがコードをコピーしなくてもコンテキストを認識してプロジェクト関連のクエリに回答する AI チャット、プロジェクトを認識し、拡張されたコンテキストを使用して包括的な結果を提供する AI アクションが含まれています。 新しい差分ビューアーは AI アクションによってコードに適用された変更をより簡単に識別できるように改良されています。
IntelliJ IDEA Ultimate の AI Assistant は JetBrains AI Service サブスクリプションをご利用の場合に追加機能として使用できます。
IntelliJ IDEA 2023.3 では最新の Java 21 の機能が完全にサポートされています。 更新内容には仮想スレッド、レコードパターン、switch
式のパターンマッチング、順序付きコレクションなどの重要な追加機能のほか、新たに導入された文字列テンプレートやスコープ付きの値などの言語機能のプレビューも含まれています。
IntelliJ IDEA 2023.3 にはデバッグ中に特定のコード行までを素早く実行できる新しい Run to Cursor(カーソル位置まで実行)インレイオプションが導入されています。 プログラムが一時停止したら、実行を終了したいコード行にマウスポインターを合わせて Run to Cursor(カーソル位置まで実行)ポップアップをクリックするだけです。 この機能はキャレットを目的の行に配置してキーボードショートカット(Alt + F9)を呼び出して使用することもできます。
IntelliJ IDEA 2023.3 には選択したコード箇所の横に表示されるフローティングツールバーが導入されており、Extract(抽出)、Surround(囲む)、Reformat(整形)、Comment(コメント)などの編集アクションとコンテキストアクションを簡単に使用できるようになっています。 このフローティングツールバーはケバブ(縦三点リーダー)メニューからカスタマイズできます。 非表示にするには、同じメニューを使用するか、Settings(設定)/Preferences(環境設定)| Advanced Settings(高度な設定)| Editor(エディター)に移動して、Hide floating toolbar for code editing(コード編集用のフローティングツールバーを非表示にする)オプションをオンにします。
IntelliJ IDEA Ultimate 2023.3 には Kubernetes プラグインがバンドルされているため、Kubernetes ベースのアプリケーションを開発するためのすべてのプラグイン機能をすぐに使用できます。 この統合により、Kubernetes クラスターをデプロイ、デバッグ、管理するワークフローを IDE から直接合理化できます。
新しい UI に関するフィードバックに応え、以前の UI と同様に IDE のデフォルト表示モードを使用しているときにメインツールバーを非表示にするオプションを実装しました。 ツールバーを消すには、View(表示)| Appearance(外観)に移動し、Toolbar(ツールバー)オプションをオフにします。
IntelliJ IDEA 2023.3 では、バージョン 2023.1 で導入された複数のツールウィンドウレイアウトを保存して切り替える機能がさらに改善されています。 新しい Default(デフォルト)レイアウトオプションを使うと、ワークスペースの外観をデフォルトの状態に素早く戻すことができます。 このレイアウトはカスタマイズできませんが、Window(ウィンドウ)| Layouts(レイアウト)からアクセスできます。
エディター内でさまざまなファイルタイプを同時に扱う際の操作性を改善するため、エディターのタブをデフォルトで色分けし、Project(プロジェクト)ツールウィンドウにその外観を反映させるようにしました。 この設定は Settings(設定)/Preferences(環境設定)| Appearance & Behavior(外観 & 振る舞い)| File Colors(ファイルカラー)で管理できます。
IntelliJ IDEA 2023.3 リリースでは、IntelliJ IDEA アイコンの macOS 用のデザインをオペレーティングシステムの標準スタイルガイドラインに合わせて変更しました。
ツールウィンドウとダイアログ内を素早くナビゲートできるようにする Speed Search(スピード検索)機能がショートカットで使用できるようになりました。 ツリーまたはリストにフォーカスがある場合、ツールウィンドウの Options(オプション)メニューから簡単に検索を呼び出せます。 Ctrl+F ショートカットを使用するか、単純にクエリの入力を開始することもできます。 Speed Search(スピード検索)機能のショートカットは Settings(設定)/ Preferences(環境設定)| Keymap(キーマップ)でカスタマイズできます。
Java 21 の文字列テンプレートのリリースを受け、連結された文字列の置換を合理化するためのインスペクションを新たに実装しました。 IDE が連結を STR
テンプレートプロセッサに置換するクイックフィックス候補を表示するようになります。
ローカルクラスに Move(移動)リファクタリングを適用し、コードベース内でその位置を変更できるようになりました。 これを行うには、コンテキストアクションから、または F6 を押して Convert local to inner(ローカルから内部に変換)リファクタリングを適用するところから始めます。 変換が完了したら、もう一度 F6 を押して Move(移動)リファクタリングを呼び出し、このクラスの移動先を選択します。
通常は static であり、別のクラスに存在するユーティリティメソッドのコード補完機能を強化しました。 ターゲットクラスが最初のパラメーターである場合に static メソッドをインスタンスメソッドと同じように扱われるようにし、関連する補完候補をより見つけやすくしました。 コード補完ポップアップをすっきりさせてユーティリティメソッドの候補を見つけやすくするため、2 回目にコード補完を呼び出した場合は表示されるリストに候補をまとめて表示するようにしました。 この動作は機能が進化する過程で変更される可能性があります。
IntelliJ IDEA のコード解析が常に同じ値に評価される条件式の潜在的なエラーを特定してハイライトする際、より多くのシナリオに対応するようになりました。 たとえば、IDE が可能な文字列の長さを認識したり、文字列連結の結果を推測したりできるようになったことで、冗長なコードや問題となる可能性のあるコードが検出された場合にインスペクションが促されます。 詳細はこちらを参照してください。
IntelliJ IDEA と Kotlin が初めての方向けにサンプルコードを含む新規プロジェクトを開くオプションがありますが、このオプションにオンボーディングヒントが追加されました。 New Project(新規プロジェクト)ウィザードで Generate code with onboarding tips(オンボーディングヒントを含むコードを生成する)をオンにすると、IDE の一部の基本機能を説明するヒントが含まれた基本的なサンドボックスプロジェクトを得られます。 サンプルプロジェクトに含まれるこのようなヒントに従うと、さまざまな機能を試しながら IDE をより簡単に学習できます。
IntelliJ ビルドシステムでフォルダーをあまりネストしない簡潔なプロジェクト構造を使用するプロジェクトを作成できるようになりました。 Main
ファイルへのパスは src/main/kotlin/Main.kt
ではなく src/Main.kt
のように表示されます。 過剰なネスト構造を不要にすることで、プロジェクトのナビゲーションにかかる時間を節約し、プロジェクトの全体的な複雑さが緩和されます。
Kotlin ファイルを Java モジュールに追加する場合、IntelliJ IDEA がビルドスクリプトを変更し、すべての必要な Kotlin 依存関係を自動的に追加するようになりました。 このような変更は簡単に確認可能で、取り消すこともできます。 自動構成は現在、特定の基準を満たす Gradle プロジェクトで使用できます。詳細はこちらのブログ記事で説明しています。
最近の Kotlin 1.9.20 リリースで K2 コンパイラーのベータバージョンを発表しました。 K2 コンパイラーを使用するプロジェクトが IDE 内で完全にサポートされるようになり、バンドルの Kotlin IDE プラグインによって K1 ベースのプロジェクトと同じように処理されるようになりました。
バンドルの Kotlin IDE プラグインは引き続き K1 コンパイラーを内部で使用することには注意する必要があります。 K2 ベースの IDE プラグインは開発中であり、近日発表される予定です。
バージョン 2023.3 の時点で新しい Kotlin バージョンのサポートが IntelliJ IDEA と Android Studio のアップデートにバンドルされています。そのため、JetBrains Marketplace から Kotlin プラグインをアップデートする必要はなくなりました。 IDE のメジャーバージョンがリリースされるたびに Kotlin の次期ベータ版と安定版のサポートが組み込まれていることを期待できます。
IntelliJ IDEA 2023.3 では、Kotlin Multiplatform Web ウィザードが Kotlin Multiplatform プロジェクトの新しい作成手段として導入されています。 このウィザードを使うと確実にすべてのプラットフォームで同じユーザーエクスペリエンスを実現できるため、IDE のメジャーリリースとは別にリリースされる新しいアップデートをより素早く入手できるようになります。 将来的には IDE バージョンの実装とコマンドラインツールの作成を計画しています。 新しいウィザードは現時点でほとんどの一般的な Kotlin Multiplatform ユースケースに対応しており、今後もさらに多くの機能が追加される予定です。
Kotlin モジュールが帰ってきました! バージョン 2023.3 では再びプロジェクトに Kotlin モジュールを追加できるようになったため、マルチモジュールの Kotlin プロジェクトを簡単に作成できるようになりました。 今後も引き続き改良された機能を改善していきます。
IntelliJ IDEA 2023.3 では列挙型に特に注力し、Scala 3 のサポートを強化しました。 IDE が拡張不可能な列挙型を検出して警告するようになり、生成されたシンボルへのアノテーションと修飾子の伝搬が改善され、直接のスーパークラスのみを考慮した apply
メソッドの正確な型拡張が提供されるようになりました。 重複した合成要素によるエラーが正しくハイライトされるようになり、列挙型の自動補完が強化されています。 さらには Scala 3 のコード解析を改善し、一見ランダムに見えるケースでたまに発生していた無効なエラーのハイライトをなくしました。 inline
パラメーター修飾子のコードハイライトも改良され、Parameter Info(パラメーター情報)ポップアップも強化されています。
IntelliJ IDEA の到達不能コードの検出が大幅に改善され、多くの赤文字のコードの誤判定がなくなりました。 IDE が暗黙のインポートを考慮しつつ、スローされた例外と try
、catch
、finally
ブロックのコンテキスト内で使用されているコードを正確に特定できるようになっています。 また、ワークシートのような標準でない Scala ファイルに対して Unused declaration(未使用の宣言)および Method can be private(メソッドをプライベートにできる)インスペクションを抑止する機能を導入しました。
IntelliJ IDEA 2023.3 では、Scala 用にインレイヒントを構成するためのワークフローを改良し、使用できるインレイヒントのタイプと使用法をわかりやすくしました。 このようなヒントはコードの邪魔にならないように画面の右側に配置されるようになりました。
エディターに表示されるインレイヒントとその他の情報はコードの可読性を高めてコーディング作業を容易にするようにすることを目的に提供されていますが、 情報量が多すぎる場合はインターフェースが雑然としてしまうこともあります。 Scala に対応した新しい X-Ray 機能ではこのようなヒントを無効にした後、追加情報が必要になった時に Ctrl を 2 度押して長押しすることでヒントを再び有効にできます。 そのため、ヒントの確認が必要になるまでエディターをすっきりと維持することができます。
Scala の設定がテキスト検索で見つけやすくなりました。 Find Usages(使用箇所の検索)ペインに追加された File Structure(ファイル構造)ボタンを使用すると、特定の要素のコードベース内での使用方法に関して包括的な情報を得られるようになっています。 コードの可読性を改善するため、Structure(構造)ツールウィンドウで ?=>
を使用して暗黙のパラメーターと通常のパラメーターが区別されるようになりました。 また、Structure(構造)と Project(プロジェクト)の両方のツールウィンドウに実行可能なオブジェクト、テストクラス、例外クラス、列挙型に新しいアイコンが導入されています。
using
ディレクティブ IntelliJ IDEA の Scala CLI のサポートをさまざまな方法で強化しました。 まず、using
ディレクティブに自動補完を使用できるようになっており、この補完を使用した場合はその要素が自動的に整形されて正しくハイライトされます。 次に、シンボルを自動インポートした場合にシンボルが using
ディレクティブ配下のファイルにシームレスに統合され、よりすっきりと整理されたコードを得られるようになりました。
従来の Scala プラグインには直接的な依存関係の中に推移的な依存関係が含まれていたため、不要なプロジェクト依存関係が考慮される状況が発生していました。 このプラグインがインポートまたは再読み込み中にすべての推移的な依存関係を計算するようになりました。 このように変更されたアプローチにより、プロジェクト構造をより詳細に制御できるようになっています。 sbt モジュールが標準の Scala ライブラリに正しく依存するようにすることで、誤って Scala SDK に依存する状況をなくしています。 また、sbt プロジェクトのインポートまたは再読み込み時に sbt コマンド履歴の破損を引き起こしていた問題に対処し、新規プロジェクトを作成する際に使用可能な Scala と sbt のバージョンを取得するプロセスを改善しました。 さらに、このリリースから sbt-android プラグインのサポートを廃止することにしました。
IntelliJ IDEA 2023.2 リリースで導入された GitLab の統合を拡張し、GitLab スニペットのサポートを追加しました。 IDE 内で公開または非公開のスニペットを直接作成できるようになっています。 新しいスニペットを作成するには、エディター(または Project(プロジェクト)ツールウィンドウのファイルまたはフォルダー)でコード箇所を選択し、それを右クリックしてコンテキストメニューを呼び出して Create Snippet(スニペットの作成)オプションを選択します。 ダイアログが表示され、スニペットに関する一般的な情報の指定とプライバシー設定の定義が求められます。
IntelliJ IDEA 2023.3 では変更のレビュー方法を一新しています。 ファイルを 1 つずつ調査するのではなく、変更セットに含まれるすべての変更済みファイルを 1 つのスクロール可能なフレームで確認できるようになっています。 この新しい差分ビューアーは GitLab、GitHub、JetBrains Space のレビューに対応しています。
IDE がすべての依存関係に対してソース JAR ファイルを自動的にダウンロードしなくなったため、Gradle プロジェクトがより迅速に開くようになりました。 特定のソースファイルにアクセスする必要がある場合は Ctrl+B ショートカットを使ってそのファイルに移動できるだけでなく、必要に応じて IDE のプロンプトからダウンロードできます。
古いインポートの実装を使って作成されたプロジェクトを含む全プロジェクトに対し、新しい高速な Maven プロジェクトのインポートの仕組みを有効にしました。 これにより、インポート時間が大幅に改善されます。 バージョン 2023.3 で初めてプロジェクトを開くと、IDE が全体を再同期して移行について通知します。 この設定は Settings(設定)/Preferences(環境設定)| Build, Execution, Deployment(ビルド、実行、デプロイ)| Build Tools(ビルドツール)| Maven | Importing(インポート)で調整できます。
IDE によるプロジェクトモジュールのグループ化処理方法を改良しました。 モジュールの修飾名を基準にモジュールを自動的にグループ化するようになっています。 必要であればモジュール名を手動で変更することが可能で、このような名前は Maven プロジェクトの以降の再読み込み時にも維持されます。
IntelliJ IDEA に Maven 3.9.3 がバンドルされるようになりました。
IDE が Maven 3.0 をサポートしなくなりました。
大きな .http
ファイル内でのナビゲーションを合理化するため、HTTP クライアントの Structure(構造)ツールウィンドウを改善しました。 このアップデートではリクエストタイプに応じてラベルを色分けし、そのコンテンツをより分かりやすくリスト表示するようになっています。
HTTP クライアントで @
を使用して変数を宣言できるようになりました。 別の環境ファイルを使用してリクエスト間で値を再利用する必要がなくなりました。また、IDE が値のコード補完を提供するため、値の追加も簡単です。
HTTP クライアントが OAuth 2.0 のパスワードおよびクライアント資格情報付与タイプによる認証をサポートするようになりました。 この更新により、新しい {$auth.token("my-keycloak1")}
構文を使ってリクエストの認証データを参照し、認証情報を含む JSON ファイルに移動することができます。 この変更によってリクエストの実行プロセスが合理化されたため、トークンを手動で再取得する必要がなくなりました。 詳細はこちらを参照してください。
IntelliJ IDEA Ultimate 2023.3 では、HTTP リクエストを生成する際に JSON リクエスト本体をより簡単に扱えるようになっています。 IDE がすべての必要なパラメーターをリクエスト本体の最初のレベルに挿入するようになりました。 また、ネストした JSON オブジェクトと配列に対応した自動補完が提供されます。
視覚的な編集機能を実装し、ライブテンプレートを使用して適切に整形された OpenAPI 仕様を迅速に作成できるようにしました。 YAML ファイルと JSON ファイルの両方でこのようなアクションを使用できます。 オブジェクトのテンプレートを挿入するには、ガターで関連する行にマウスポインターを合わせて + アイコンをクリックします。
統合されている Swagger UI のバージョンが 5.0 に更新されました。 OpenAPI ファイルでフローティングツールバーのアクションを使用して Redoc UI プレビューと更新後の Swagger UI プレビューを切り替えられます。 バージョン 5.0 の Swagger UI は OpenAPI 3.1 仕様もサポートしています。
URL を処理するコード補完機能を改善しました。 URL パスが必要な場所に /
を入力すると、IDE がコード補完ポップアップにサーバーエンドポイントの URL を自動的に入力するようになりました。 これを実行する際には URL パスをより迅速に指定できるよう、アプリケーション内とアタッチされた OpenAPI 仕様内の両方で使用できる API が考慮されます。
Beans(Bean)ツールウィンドウに Spring コンポーネントに加えて Quarkus Bean と Micronaut Bean を追加し、プロジェクトの Bean 構成の概要を包括的かつ適切に構造化した形で提供できるようにしました。
IntelliJ IDEA Ultimate が Micronaut 式言語に対応したコードハイライト、補完、インスペクションを提供するようになりました。 関連するすべてのアノテーションにも対応する構文ハイライトが提供されます。
IntelliJ IDEA Ultimate で Quarkus Qute 型安全テンプレートがサポートされるようになったため、パラメーター宣言、使用可能なパラメーター、パラメーターインスタンスメンバーのコード補完を使用できるようになりました。 Find Usages(使用箇所の検索: Ctrl+Alt+Shift+F7)と Go to Declaration(宣言に移動: Ctrl + B)を使ってテンプレート内のパラメーターの使用箇所に移動することも可能です。
Quarkus プロジェクトで Run with Coverage(カバレッジ付きで実行)と Profile with IntelliJ Profiler(IntelliJ プロファイラーでプロファイリング)実行構成を使用できるようになりました。 どちらの実行構成も Run(実行)ウィジェットから便利に直接アクセスできます。
Spring 6.1 の機能のサポートが拡張されました。 新しい RestClient に対して IDE が URL 自動補完、Find Usages(使用箇所の検索)機能、Endpoints(エンドポイント)ツールウィンドウですべてのクライアントの使用箇所を表示する機能などを完全にサポートするようになりました。 また、新しい JdbcClient に対応した SQL ハイライトとパラメーター名のコード補完が実装されています。 IntelliJ IDEA Ultimate は @Scheduled
スケジューラー属性も認識するようになったため、このコンテキスト内で使用されている Bean 名の補完候補と検証が提供されるようになりました。
GraphQL Java で構築される Spring アプリケーションの開発に役立ついくつかの機能を追加する新しい Spring GraphQL プラグインを導入しました。 このプラグインをインストールすると、IDE が Spring GraphQL に対応したコードナビゲーションと補完候補とスキーママッピングを提供するようになります。 Endpoints(エンドポイント)ツールウィンドウで GraphQL スキーマ実装に移動して確認することも可能です。
IntelliJ IDEA Ultimate 2023.3 では GraphQL プラグインと HTTP クライアントを統合できます。 HTTP クライアント内で GraphQL リクエストの生成、メッセージ本体への変数インジェクションの導入、GraphQL インジェクションを扱う際のコード補完機能の活用を行えるようになりました。
プロジェクトの既存モジュール内で Spring Boot スターターの追加と変更を行えるようになりました。これにより、Maven と Gradle の依存関係の管理とプロジェクトの構成の調整がより簡単になっています。 スターターの依存関係を追加または除去するには、pom.xml
または build.gradle
ファイルの <dependencies>
または dependencies {
ブロックの横に表示される Edit Starters(スターターの編集)インレイウィジェットで Ctrl+クリックを使用します。
IntelliJ IDEA Ultimate で Spring Boot の application.yaml
ファイルと application.properties
ファイルに基づいてデータソース構成を自動的に検出して追加できるようになりました。 この機能を使用するには、ガターのデータソースアイコンをクリックします。
IntelliJ IDEA Ultimate で Spring ベースのアプリケーションに Kafka 接続を作成できるようになりました。application.yaml
と application.properties
の両方の構成ファイルのデータを利用できます。 Kafka クラスターに接続するには、Kafka プラグインがインストールされていることを確認してから対応するガターのアイコンを使用します。
Azure 用に作られた IaC(Infrastructure-as-Code)言語である Bicep の初期サポートを導入しました。 この言語は Azure Resource Manager(ARM)テンプレートに解釈されるもので、Azure サービスとの緊密な統合を目的としています。 IDE が Bicep の言語サーバープロトコルを通じて提供されるコード補完と共にコードハイライトを提供するようになりました。
IntelliJ IDEA 2023.3 では Dev Container のサポートを大幅に拡張しました。 Dev Container Features を使用して追加の開発ツール、ランタイム、ライブラリを簡単に追加できるようになり、基本コンポーネントのセットアップが単純化されました。 また、Dev Container 向けの Docker Compose のサポートも導入されたため、メインのコンテナーと依存コンテナーの両方を IDE から起動できるようになっています。 さらに、自動ポートフォワーディングが実装されたため、Dev Container でアプリケーションがリッスンし始めるポートがシームレスに転送されるようになりました。 詳細はこちらを参照してください。
IntelliJ IDEA Ultimate 2023.3 では Kubernetes でホストされているデータベースを操作する際のユーザーエクスペリエンスが強化されました。 たとえば、データベース接続を確立する際に Kubernetes 内のポートフォワーディングを構成できるようになっています。
$schema
のサポートIDE がコメントとして含まれている特定の YAML スキーマへの参照を識別できるようになりました。 ローカルに保管されているかリモートでアクセスするかを問わず、YAML ファイル内で指定されたスキーマに基づくコード補完と構文検証を使用することもできます。
IntelliJ IDEA Ultimate 2023.3 では、必要なシステムの外部ディレクトリにあるクラスターから kubeconfig
コンテキストを簡単に追加できるようになりました。 プロジェクトに kubeconfig
ファイルへのリンクを含めることで、プロジェクトで作業する際にこのようなクラスターを使用できるようになります。 この方法で追加された kubeconfig
の内容はシステム(~/.kube/config
)側にコピーされたり、システム側で変更されたりすることはありません。 この機能はクラウドまたはオンプレミス環境から Kubernetes クラスターの追加と除去を頻繁に行う場合に特に便利です。 詳細はこちらを参照してください。
IntelliJ IDEA にバンドルされるようになった Kubernetes プラグインを使用し始める際、kubectl や Helm のインストールが必要になる場合があります。 コンピューターにこれらがインストールされていない場合は IDE が自動的にインストールすることを提案します。
Telepresence を使用すると、自分のワークステーションがクラスターのメンバーであるかのように Kubernetes アプリケーションのマイクロサービスをローカルでデバッグできます。 Telepresence を使用してクラスターに接続することで、ワークステーションからクラスターの名前空間にアクセスし、他のマイクロサービスの DNS 名を処理することが可能です。 Telepresence のインターセプトにより、他のクラスターサービスのトラフィックをワークステーション上の選択したポートにリダイレクトし、使い慣れた IDE ツールを使用してマイクロサービスを完全にローカルでデバッグできます。
このリリースでは、Telepresence のワークフローをクラスターのコンテキストメニューに移動してアクセスしやすくしました。 また、よりスムーズにデバッグできるようにインターセプトの管理を合理化しました。
import
ブロックのサポート IntelliJ IDEA Ultimate 2023.3 は Terraform 構成言語のバージョン 1.5 以降のトップレベル import
ブロックをサポートしています。 import
ブロックを使うと、現在のインフラストラクチャを Terraform の管理下に置くことが可能です。 コードブロック内で import
が使用されている場合、インフラストラクチャが標準の plan および apply ステージに組み込まれ、状態操作が停止されます。 Terraform がインポートされたリソースの自動コード生成を実行するため、インフラストラクチャをコード化する際の時間を節約できます。
IDE の起動を高速化するため、共有 JDK インデックスのダウンロードをデフォルトで有効化しました。 IntelliJ IDEA がバックグラウンドでシームレスに専用リソースに接続し、自動的に JDK の共有インデックスの取得と適用を行うようになります。
IntelliJ IDEA Ultimate 2023.3 では合理的なノーコードデータの可視化を行うための Lets-Plot ライブラリを統合できます。
IntelliJ IDEA 2023.3 ではインポート機能が改良され、新しい Modify Object(オブジェクトの変更)UI への移行が完了しています。 複数ファイルの書式やエンコーディングの変更、複数ターゲットのスキーマ変更など、複数のターゲットをインポートして同時に編集できるようになっています。
このリリースではイントロスペクションに関する多数の更新が導入されています。
このリリースではデータエディターでの数値の表示方法をかなり柔軟に設定できるようになりました。 最も大きな変更は、小数点と桁区切り記号を指定できるようになったことです。
バージョン 2023.3 ではデータビューアー、エディター内での PartiQL のサポート、キーとインデックスを持つテーブルのイントロスペクションなど、待望の DynamoDB のサポートが導入されました。
IntelliJ IDEA Ultimate 2023.3 では import type
ステートメントの追加に関するいくつかの矛盾が解決されています。 型をインポートする際の TypeScript の import type ステートメントまたは型指定子の使用方法を構成するオプションを追加しました。 また、TypeScript ファイル用の package.json の exports
フィールドの動作も改善しました。
defineSlots
のサポートを追加し、slot
名に対応した補完とナビゲーションと名前の変更リファクタリングを使用できるようにしました。 また、defineExpose
を使用するプロパティの補完も導入されています。 IntelliJ IDEA Ultimate 2023.3 では、コンポーネントに必要なインポートが defineOptions
関数で指定された名前に基づいて追加されます。
Angular テンプレートでの厳格なテンプレートタイプチェックのサポートを改善しました。 また、signal
、computed
、effect
のようなライブテンプレートを含む新しいバージョン 17 の制御フロー構文とシグナルもサポートしました。 Alt+Enter で使用できる新しいクイックフィックスもあります。 たとえば、コンポーネントテンプレートから @Input
プロパティと @Output
プロパティを作成することが可能です。
IntelliJ IDEA Ultimate 2023.3 では JavaScript とテストするための新しい機能が導入されています。 Cypress テストと Playwright テストが自動的に検出され、エディターの Run(実行)アイコンから実行できるようになっています。 また、ネイティブ Node.js テストランナーの初期サポートも導入しました。 node:test
API で宣言されたテストが認識されるようになったため、他のパッケージを使用せずにコードから実行とデバッグを直接行えるようになりました。
Start coding(コーディング開始)ボタンを使用することで、Space のリポジトリまたはコードレビューから対応する IDE 内のファイルに移動できます。
IntelliJ IDEA 2023.3 のコード補完のポップアップでは Space のリポジトリでホストされている Maven パッケージが認識され、提案に含まれるようになっています。
IntelliJ IDEA 2023.3 からはプラグインの配布方法を変更しています。 Android、Ant、GlassFish のプラグインが JetBrains Marketplace で提供されるようになっています。 これは IntelliJ IDEA Community Edition 用の XPathView プラグインでも同様です。