MPS 2023.3 にはモダンな新しい UI と言語構造をドキュメント化するオプションが搭載されています。また、バージョン管理の処理方法、ビルドインフラストラクチャ、およびユーザーインターフェースの複数の部分が改善されています。 以下で機能の強化リストを詳しくご覧ください。
他の JetBrains IDE と同様に、より直感的でモダンな新しいユーザーインターフェースを MPS に採用しました。 よりすっきりとしたレイアウト、更新されたデザイン、新しい配色になり、アイコンやツールウィンドウなどの視覚的要素のデザインが一新されています。
しばらくは従来の UI が引き続きデフォルトとなりますが、新しい UI をぜひお試しいただきたいと思います。 新しい UI は生産的な人間とコンピューターの対話の原理に従っているため、目に優しいだけでなく、より効率的なワークフローを実現できると考えています。
移行する気になれるよう、主なメリットをまとめた「新しい UI」ページをご覧になることをお勧めします。
また、MPS に追加されてから日が浅いため、あちこちで若干の問題が発生するかもしれません。 そのような問題を遅延なく解決できるよう、UI に関連する課題はすべてご報告ください。
MPS でビルドされているスタンドアロン版の IDE では、従来の UI が現時点でデフォルトのオプションとなっています。 IDE で新しい UI を有効にすると決めた言語デザイナーの方は、ドキュメントに記載されている手順に従ってください。
構造アスペクトでコンセプトのドキュメントを作成して生成するための Documentation(ドキュメント)ファセットが追加されました。 以下の機能があります。
この新機能の詳細は、ドキュメントをお読みください。
ツールチップを表示するポップアップメッセージを実装し直しました。 新しい Documentation(ドキュメント)ファセットで指定されたドキュメントなどの追加情報を表示できるようになっています。 ポップアップの右下に表示されるメッセージには、ドキュメントの表示部分を Documentation(ドキュメント)ツールウィンドウで開くオプションなどのアクションが追加されています。
旧バージョンの MPS で新しい UI を試したことがある方は、Inspector(インスペクター)ツールウィンドウのボタンが画面の左下に表示されていたことにお気付きかもしれません。 このリリースではその位置を右下に移動しましたが、以前の MPS インストールの設定をコピーした場合は、左下に配置する設定が元のまま残っている可能性があります。
その場合は、Inspector(インスペクター)ツールウィンドウをツールウィンドウバーの右下に手動で移動することをお勧めします。その場所が最適だと思われるためです。 単にマウスでドラッグしてください。 もちろん、お好みの場所に自由に移動することもできます。
言語デザイナーがコンセプト宣言とインターフェースコンセプトを素早く簡単に変換できる最新のインテンションアクションを使用できるようになりました。 このアクションは通常、基礎となるアイデアがまだ発掘されていないため、新しい言語の構造が流動的で頻繁な変更を要している開発の初期段階で必要となります。
以前のバージョンとは異なり、インテンションアクションによってコンセプトのすべてのアスペクトとモデルからの参照が確実に保持されるようになりました。
ユーザーモデルが作成または再ビルドされる際、Make サブシステムがモデルの依存関係を考慮し、必要なものを自動的に作成するようになりました。 これにより、プロセス全体がさらに堅牢になります。
Make プロセスの正確さとパフォーマンスのバランスをとるため、このオプションはSettings(設定)| Advanced Settings(高度な設定)| Make/Rebuild(Make/再ビルド)でオンまたはオフにできます。
Logical View(論理ビュー)ツールウィンドウでモジュールを右クリックして表示されるポップアップメニューに、そのモジュールの Git 履歴を表示するオプションが追加されました。 モジュールディレクトリとそのサブディレクトリ内のすべてのファイルの履歴が表示されます。
Logical View(論理ビュー)ツールウィンドウに表示されるルートノードに Git メニューが追加されました。 Show Node History(ノード履歴の表示)などのよく必要になるアクションが表示され、すぐに使用できるようになっています。
VCS の変更を表示するダイアログに変更されたファイルが大量に表示されてしまうことがあります。 このようなファイルのリストをより簡単に整理できるよう、以前から提供されているディレクトリでの並べ替えオプションに加えて、ファイル拡張子でも並べ替えられるようにしました。 このオプションは Diff および Changes(変更)ツールウィンドウ、Git ツールウィンドウ、Pull Requests(プルリクエスト)ツールウィンドウのコンテキストメニューなどのダイアログやウィンドウに表示されるリストに適用されます。
@ParameterizedTest
アノテーションを認識するようになりました。 プレゼンテーションアシスタントが View(表示)| Appearance(外観)| Presentation Assistant で有効になっている場合、エディターはユーザーが呼び出すあらゆるアクションの名前とショートカットを表示します。 これは MPS を使ってプレゼンテーションまたは授業を行う場合に特に役立ちます。
ツールウィンドウとダイアログ内を素早く移動できるようにする Speed Search(スピード検索)機能をショートカットで利用できるようになりました。 ツリーまたはリストにフォーカスがある場合、ツールウィンドウの Options(オプション)メニューから簡単に検索を呼び出せます。 Ctrl+F ショートカットを使用するか、単にクエリの入力を開始することもできます。 Speed Search(スピード検索)機能のショートカットは Settings(設定)/ Preferences(環境設定)| Keymap(キーマップ)でカスタマイズできます。
MPS 2023.3 では、複数のツールウィンドウレイアウトを保存して切り替える機能がさらに改善されています。 新しい Default(デフォルト)レイアウトオプションを使うと、ワークスペースの外観をデフォルトの状態に素早く戻すことができます。 このレイアウトはカスタマイズできませんが、Window(ウィンドウ)| Layouts(レイアウト)からアクセスできます。
各メジャーリリースでは、旧バージョンの MPS から円滑に移行するための手順が用意されています。 必要な手順をよく確認してください。