PhpStorm によるリファクタリングは高速、簡潔、かつ安全です。まずは簡単な例として、名前空間の名前を変更してみましょう。これを手作業で行うには、次のようないくつかのステップが必要になります。

• まず、名前空間のフォルダー名を変更する必要があります。
• 次に、そのフォルダーに含まれる各クラスの名前空間を変更する必要があります。
• 最後に、コードベース全体に含まれるそれら各クラスへのすべての参照を変更する必要があります。

これを手作業で行いたくはないですよね？

では、名前を変更するフォルダーを選択して Control+T を押すか、Shift+Shift を押して Refactor This（リファクタリング）を検索しましょう。

Refactor This（リファクタリング）メニューはクラス名、変数、値、選択範囲のコードなど、ほぼあらゆるものに対して呼び出し可能です。リファクタリング可能なものがある場合は、Refactor This（リファクタリング）メニューを使用できます。

さらに、PhpStorm は最も一般的なリファクタリングに直接アクセスできるインラインツールバーも表示します。

フォルダーに対して実行できることは少ししかありません。このケースではフォルダーの名前を変更しようとしています。Rename（名前の変更）を押して新しい名前を選択しましょう。この特別なリファクタリングは文字列とテキスト内の参照も検索できますが、ここでは PHP コードに専念しましょう。リファクタリングの範囲はユーザーが指定できますが、ここでは単に The Whole Project（プロジェクト全体）のままにします。

リファクタリングをプレビューできます。プレビューでは PhpStorm が何を変更しようとしているのかが表示され、Refactor（リファクタリング実行）を押すと変更を適用できます。

これで完了です！意図しない結果になった場合は、Control または Command+Z を押していつでもリファクタリングを取り消すことができます。

リファクタリングは非常に強力な機能です。ここではごく単純な名前の変更操作をご紹介しましたが、それ以外にも多くの処理を実行できます。コードの一部を抽出してメソッドを分離したり、関数を親の関数に移動したり、メソッドを static にしたり、値を定数に変換したりなど、多くの処理を実行可能です。