PhpStorm 2024.2 の新機能

このバージョンのハイライトは以下の通りです。

  • ログファイルのサポート
  • フローティングツールバーからの編集
  • 新しいターミナルでの補完
  • 行全体コード補完の改善
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ログファイルのサポート

Laravel、Symfony、および Wordpress のログファイルを IDE で直接表示できるようになりました。日付、時刻、イベント(重要度レベル別)、およびハイパーリンクが適切にハイライトされます。

ターミナルで cattail、および head コマンドを使用して .log ファイルを開く際にも同じ機能を使用できます。

ログ記録のエクスペリエンスをさらに改善するため、2024.2 からは Ideolog プラグインが IDE にバンドルされます。

フローティングツールバーからの編集

選択されたコード箇所の横に表示される新しいフローティングツールバーを使用すると、リファクタリング、AI 搭載機能、およびその他の基本アクションにすぐにアクセスできます。ケバブ(縦三点リーダー)メニューを使用してツールバーをカスタマイズまたは非表示にし、Settings(設定)/Preferences(環境設定)| Advanced Settings(高度な設定)| Editor(エディター)から非表示または表示を設定できます。

新しいターミナルでの補完

新しいターミナルで Laravel、Symfony、WordPress、および Composer のコマンド補完を直接使用できるようになりました。また、PHPStan および Psalm ユーザーがファイル名補完を使用できるようになりました。

PER コーディングスタイル

PER コーディングスタイルのサポートが初期状態で提供されるようになりました。このスタイルを有効にするには、Settings(設定)| Code Style(コードスタイル)| PHP | Set from…(選択して設定…) に移動します。

日本語、韓国語、および中国語の UI オプション

中国語、日本語、韓国語の UI 言語パックが IDE の基本インストールに含まれるようになりました。

AI Assistant

JetBrains AI Assistant 2024.2 では Terminal(ターミナル)ツールウィンドウに AI が統合されたことで、効率的なコマンド生成と AI 支援による VCS の競合解決などが可能になっています。また、ドキュメント生成とユニットテスト作成のプロンプトをユーザーがカスタマイズできるようになりました。

上記の内容とその他の機能強化の詳細については、ブログ記事をご覧ください。

フロントエンド

TypeScript ファイルの直接実行とデバッグ

TypeScript ファイルの実行とデバッグを追加設定なしで行えるようになりました。ファイルのコンテキストメニュー、Run(実行)ウィジェット、Current File(現在のファイル)構成といった各種のエントリポイントから実行できます。

主要ウェブフレームワークでのサポートの改善

PhpStorm 2024.2 はファイルシステムベースのルーティングを使用するフレームワークのパスを解決できます。プロジェクトのファイルシステムに基づいてリンクパスを解決することにより、Next.js、Nuxt、SvelteKit、および Astro の自動補完と移動操作を提供します。新しい Svelte コードスニペットとレンダータグもサポートされています。また、Astro と Vue Language Service v2 に対応した言語サーバープロトコル(LSP)のサポートを実装し、コード補完と全体的な開発者エクスペリエンスを改善しました。

Prettier 統合をデフォルトで有効化

PhpStorm 2024.2 では、ルート package.json に直接の prettier 依存関係があり、同じ階層に Prettier 構成ファイルがある新しいプロジェクトで Prettier 統合が有効になります。この機能によって設定作業が単純化され、Prettier 統合が初期状態で確実に有効になります。

UI

すべてのユーザーを対象に新しい UI をデフォルト化

PhpStorm 2024.2 ではすべてのユーザーを対象に新しい UI がデフォルト化され、クラシック UI を引き続きプラグインとして提供しています。新しい UI はクリーンかつモダンで、より大きく使いやすくなったコントロール、UI 全体で一貫したカラーパレット、明るく視認性の高いアイコン、向上したコントラスト、および改良されたアクセントが特徴です。新しい UI は採用率が高まっており、フィードバックに基づいて主な問題が解決されたことから、すべてのユーザーを対象に提供できるようになったと考えています。

Customize Main Toolbar(メインツールバーのカスタマイズ)ダイアログの改善

Customize Main Toolbar(メインツールバーのカスタマイズ)ダイアログのレイアウトと UI 要素の動作を改良したことにより、より直感的で整然としたデザインになりました。メインツールバーでより簡単にアクションの検索、追加、および削除を行えるようになりました。

UX

行全体コード補完の改善

バージョン 2024.2 では、行全体コード補完の提案をより直感的かつ正確に承認できるようにしました。インラインコード補完の提案でコードがハイライトされるようになり、新しいショートカットを使用して個別の単語やそれよりも長い提案の行全体を採用できるようにもなっています。また、書式設定や関連する問題を解消することで、採用した変更のコードへの組み込み方法も改善しました。

Search Everywhere(どこでも検索)のプレビューオプション

Search Everywhere(どこでも検索)ダイアログに検索対象のコードベース要素をプレビューするオプションが追加されました。ダイアログのツールバーにある Preview(プレビュー)アイコンでこの機能を有効にすると、検索結果の下にプレビューペインが表示されるようになり、追加のコンテキストを使用することができます。また、プロジェクト内をさらに簡単に移動できるようになります。

新規ユーザーを対象にプロキシ設定の自動検出をデフォルトで有効化

PhpStorm がユーザーのマシンで構成されているシステムのプロキシ設定を自動的に検出してデフォルトで使用するようになりました。これにより、外部リソースやサービスとの連携が円滑になります。

Linux のウィンドウコントロールの更新

従来の Linux 版 PhpStorm では IDE の右側にウィンドウコントロールが配置されていました。このリリースでは、Linux のデスクトップ構成で指定されているウィンドウコントロール設定に合わせて配置が自動的に調整されるようになっています。この小さくも重要な変更により、個人の好みに合ったレイアウトを維持できるようになっています。また、ウィンドウコントロールのボタンのデザインを改良し、使用している OS により近い外観と操作感を提供できるようにしました。