Ruby 3.0 RBS のサポートとコード補完の改善、Space との連携機能、Code With Me、UI と UX の改善、各種の Web およびフレームワーク、バージョン管理システム、JSON に対応した新機能などを提供しています。
RubyMine 2021.1 はコードインサイトで .rbs
ファイルを使用します。 これにより、Ruby の標準ライブラリと RBS の定義を含むユーザーコードの両方でコード補完が改善されます。 プロジェクトで Ruby 3.0 を使用する必要すらありません。 唯一必要なのは、RBS gem をプロジェクトに含めることだけです。
また、RubyMine はコードハイライトのような機能と Go to Declaration(宣言に移動)、Find Usages(使用箇所の検索)、Rename リファクタリングなどのアクションを提供することで、.rbs
ファイルの編集作業を単純化します。
もう JetBrains Space はお試しになりましたか? Space プラグイン を使用して RubyMine を Space に接続できるようになりました。 このプラグインを使用すると、プロジェクトリポジトリの表示とクローン、チームメイトが書いたコードのレビュー、Space Automation スクリプトの記述を行えるようになります。
JetBrains の共同開発およびペアプログラミング用の新サービスである Code With Me が、RubyMine にバンドルされるようになりました。
Code With Me を使用すると IDE で現在開いているプロジェクトを他のユーザーと共有し、リアルタイムで共同作業を行うことができます。 相手は共同作業を行うために、IDE をインストールする必要すらありません。
複数のタブを分割表示で表示しているときに操作中のタブをダブルクリックすると、そのタブに合わせてエディターのウィンドウが最大化されます。 タブをダブルクリックすると、元のサイズに戻ります。
細字、標準、太字など、使用するフォントをさまざまなバリエーションから選択できるようになりました。 この新しいオプションは、Preferences/Settings | Editor | Fonts | Typography Settings にあります。
ビルトインターミナルのすべての出力を選択できるようになりました。 そのためには、ターミナルウィンドウで右クリックして Select All(すべて選択)アクションをクリックします。
または、ショートカットを設定できます。 この場合は Preferences/Settings | Keymap を開き、検索フィールドに “Select all” と入力してください。 目的のアクションが Terminal セクションで見つかります。
時には 1 つの .rb
ファイルやフォルダーのような 1 つの単位ではなく、複数のテストを実行したい場合があるでしょう。 バージョン 2021.1 からは、実行するテストファイルを目的に合わせて選択できるようになりました。 そのためには Project ビューで複数のファイルを選択し、その中のいずれかを右クリックしてコンテキストメニューから Run ‘<test names>’ を選択してください。
RubyMine に MDN ドキュメントがバンドルされるようになりました。 これによって MDN の Web サイトとの接続に関する問題を回避し、エディター内に HTML / CSS / JavaScript ファイルをより高速に表示できるようになります。 また、エディター内に表示されるドキュメントの情報がさらに拡充されました。例えば、JavaScript API のサポート対象ブラウザーバージョンに関する情報を確認できます。
Stylelint による CSS コードのインスペクションをより簡単に実行できるようにしました。 数回クリックするだけで、この評価の高いリンターを使用して問題箇所を修正できるようになりました。 ファイル内の問題箇所にマウスカーソルを合わせるか、キャレットを配置したあと、Alt+Enter を押してから Stylelint: Fix current file(Stylelint: 現在のファイルを修正)を選択するだけです。
また、Preferences / Settings | Languages & Frameworks | Style Sheets | Stylelint の対応するフィールドで構成ファイルのパスを指定できるようになりました。
When working with style sheets, you can now check the specificity of your selectors – just hover over a selector that you want to check. あるいは、セレクターにフォーカスがある状態で Ctrl+Q を押し、この情報を Documentation ポップアップに表示することもできます。
RubyMine に新しい組み込みのブラウザープレビューを追加しました。 これにより、HTML / CSS / JavaScript ファイルに対する変更を IDE で直接プレビューできるようになりました。 IDE での変更は即座に保存され、その場でプレビューに反映されます。
プレビューを開くには、エディターの右上にあるウィジェットの RubyMine ロゴアイコンをクリックしてください。
HTTP クライアントに若干の改善を加えました。 HTTP リクエストを実行する際にレスポンスの折りたたみや出力フォーマットの変更を行えるほか、レスポンスボディをすばやくクリップボードにコピーできます。
プルリクエストのプロセスを改善し、効率を高めました。 プルリクエストを作成する際、目的ブランチの選択、変更があったファイルとその差分の表示、複数行コメントの入力、プルリクエストテンプレートの使用、プルリクエストの下書き作成を行えるようになりました。
RubyMine で Git のコミットメッセージテンプレートを追加して使用できるようになりました。 ターミナルのコマンドを使用するテンプレートを定義しておくと、IDE がそのテキストを初期コミットメッセージとして表示します。
VCS に変更をコミットする前にコードインスペクションプロファイルを選択できるようになりました。
プロファイルを作成するには、Preferences / Settings | Editor | Inspections に移動してください。 その後、そのプロファイルを Commit ツールウィンドウで選択してください。具体的には、歯車アイコンを選択してから Analyze code(コードの解析)チェックボックスを選択し、Configure(構成)をクリックしてから目的のプロファイルを選択します。
ブランチを比較する際には、ローカルに存在せず、リモートブランチにのみ存在するファイルを取得したい場合があります。 今後は、Compare with branch(ブランチと比較)ダイアログでこの操作を実行できます。 コピーしたいファイルを選択し、Show diff(差分の表示)ボタンの横にある矢印アイコンをクリックするだけです。
RubyMine now properly supports the JSON Lines text format. IDE は .jsonl
、.jslines
、.ldjson
、.ndjson
のファイルタイプを認識します。
RubyMine が JSONPath をサポートするようになりました。JSONPath は XML の XPath に似たクエリ言語で、JSON ドキュメント内のコード要素を検索できるようにするものです。 JSON ファイルとコード内の JSONPath 式の両方に対応した検索およびコーディング支援機能を備えた専用のツールウィンドウを IDE に新たに実装しました。
検索機能による外部依存関係の処理方法を調整できるようになりました。 Find in Files(ファイル内検索)ダイアログ(Ctrl+Shift+F)を開き、Scope(スコープ)を選択してからフィルターフィールドの横にある “…” アイコンをクリックしてください。 すると、Scopes(スコープ)ウィンドウが開きます。外部依存関係がスコープに含まれるか、スコープから除外されているかをこのウィンドウで確認できます。 外部依存関係のステータスは右側のボタンで変更できます。
データベースオブジェクトを変更する際に権限を編集するための UI を追加しました。 データベースエクスプローラーのユーザーに対して Ctrl+F6 で呼び出せる Modify user(ユーザーの変更)ウィンドウに、オブジェクトに対する権限を付与するための UI が実装されました。 この機能は、PostgreSQL / Redshift / Greenplum / MySQL / MariaDB / DB2 / SQL Server / Sybase に対応しています。
あるデータベースオブジェクトに注目している際、そのオブジェクトのコンテキストで特定のクエリを実行したい場合があります。 その目的のために使用できる新しい種類のライブテンプレートを追加しました。 例えば、テーブルを右クリックして「Select first N rows from a table
」(テーブルから最初の N 行を選択)を選択してみましょう。 また、独自テンプレートの追加や既存テンプレートの編集にも対応しています。
#noinspection
注釈の後にコメントを追加できるようにしました。 例えば、抑止を指定した理由をコメントに残すことができます。 .js
ファイルで最初に現れる JavaScript シンボル名の補完機能が、ファイル名を考慮するようになりました。 .vue
ファイルで使用されている CSS モジュールを適切にサポートするようになりました。 IDE は $style
プロパティを適切に解決し、対応するコード補完、ナビゲーション、基本的なリファクタリングの機能を提供します。 http://
プロトコルの使用箇所をハイライトし、https://
に変更するクイックフィックスを提供する新しいインスペクションを追加しました。