WebStorm 2024.2 はファイルシステムベースのルーティングを使用するフレームワークのパスを解決できます。プロジェクトのファイルシステムに基づいてリンクパスを解決することにより、Next.js、Nuxt、SvelteKit、および Astro の自動補完と移動操作を提供します。これにより、開発環境がこれらのフレームワークが使用するルーティングシナリオに対応できるようにしています。
Debug Adapter Protocol(DAP)を使用した Bun JavaScript ランタイムのデバッグを新たにサポートしました。WebStorm 内で ブレークポイントの設定、コードのステップ実行、変数の検査、および式の評価を行えます。このサポートは現在、macOS と Linux に限定されています。
WebStorm 2024.2 では、ルート package.json
に直接の prettier
依存関係があり、同じ階層に Prettier 構成ファイルがある新しいプロジェクトで Prettier 統合が有効になります。この機能によって設定作業が単純化され、Prettier 統合が初期状態で確実に有効になります。
WebStorm 2024.2 では、Tailwind CSS クラスのプレビューが強化されました。以前は従属的なドキュメントポップアップでのみプレビューが表示されていました。WebStorm が Tailwind CSS クラスのプレビューを補完結果リストに直接表示するようになりました。
WebStorm 2024.2 では、新しい Svelte コードスニペットとレンダータグがサポートされています。これらのスニペットは、コンポーネント内に再利用可能なマークアップ領域を作成するように設計されています。
コード補完と全体的な開発者エクスペリエンスを改善する Astro Language Server Protocol(LSP)をサポートするようにしました。この機能強化により、Astro プロジェクトを扱う際により正確かつ効率的な開発を行えるようになり、IDE 内での統合とサポートが改善されます。
WebStorm 2024.2 には Vue Language Service v2 のサポートが導入されています。このアップデートでは Vue 3 のサポートが強化され、自動補完、エラーチェック、および型推論が改善されています。最新バージョンの Vue 言語ツールと組み込みの WebStorm のサポートにより、よりスムーズな開発エクスペリエンスを実現しています。
TypeScript ファイルの実行とデバッグを追加設定なしで行えるようになりました。ファイルのコンテキストメニュー、Run(実行)ウィジェット、Current File(現在のファイル)構成といった各種のエントリポイントから TypeScript ファイルを実行できます。
WebStorm 2024.2 では、New Project(新規プロジェクト)ウィザードが基本的な JavaScript プロジェクトと TypeScript プロジェクトを作成する新しいオプションを追加する形で強化されています。Generate a playground project with onboarding tips(オンボーディングヒント付きのプレイグラウンドプロジェクトを生成する)オプションを有効にすると、IDE に慣れるのに役立つヒントコメントが導入されます。
WebStorm 2024.2 では TypeScript 5.5 の configDir
テンプレート変数が新たにサポートされています。この強化機能により、TypeScript プロジェクトの柔軟性と構成しやすさが改善されます。
TypeScript のインレイヒントを改良することで、TypeScript サービスが提供する情報との整合性を改善しました。
WebStorm で Markdown ファイルの数式をレンダリングできるようになりました。$
を使用してインライン数式を挿入し、$$
を使用して数学コンテンツを含むコードブロックを挿入できます。
JetBrains AI Assistant 2024.2 では、より正確な提案を迅速に提供できるようにコード補完が強化されています。AI チャットがコンテキストをより適切に理解できるようにするため、GPT-4o、チャット参照、およびセマンティック検索をサポートするようにしました。詳細については、こちらのブログ記事をご覧ください。
Search Everywhere ダイアログに検索対象のコードベース要素をプレビューするオプションが追加されました。このプレビューはダイアログのツールバーにあるアイコンを使って有効にできます。
WebStorm の配布パッケージに中国語、韓国語、および日本語の言語パックがバンドルされるようになりました。IDE の UI 言語を変更する際にローカライゼーションプラグインをインストールする必要はありません。Settings(設定)| Appearance & Behavior(外観 & 振る舞い)| System Settings(システム設定)| Language and Region(言語と地域)で希望する言語を選択できます。
新しい UI は WebStorm 2022.3 で初めて導入されました。この UI への取り組みはそれから継続的に行われていますが、今後はすべての WebStorm ユーザーに対してデフォルトとなるように設定します。詳細については、こちらのブログ記事をご覧ください。
WebStorm には JetBrains Runtime 21 がバンドルされており、セキュリティとパフォーマンスの強化と Linux の Wayland レンダリングのサポートが提供されています。詳細については、こちらのブログ記事をご覧ください。
Git ツールウィンドウに含まれる Log(ログ)タブ内のコミットグラフの色分けとレイアウトを改良しました。重要なブランチラインは指定された色を維持したままグラフの左側に常に残るため、識別と追跡が容易になっています。
Log(ログ)ツールウィンドウに関連するすべての設定が専用の設定ページに集約され、1 つの便利な場所でその動作を簡単にカスタマイズできるようになりました。このページには、Settings(設定)| Version Control(バージョン管理)| Log(ログ)から、または Log(ログ)ツールウィンドウのツールバーの新しいドロップダウンメニューからアクセスできます。
WebStorm 2024.2 では --first-parent
がサポートされています。このオプションを使用すると、マージで導入された個別のコミットを非表示にしてログを単純化できるため、変更を簡単に追跡できるようになります。また、マージコミットを含まない履歴を表示する --no-merges
コマンドによる絞り込みにも対応しました。